女性差別の元凶は労働時間
霞が関では24時間365日対応できることが『フルスペック人材』になっている
官僚志望者が激減…霞が関の「不払い残業」がもたらしている「本当の問題」(西口 想) | 現代ビジネス | 講談社(5/6)
育児負担は誰がするのか
女だらけの職場が示した現実
実験的な事例がありまして雑にまとめると、
仕事の総量は変わらないけど時短で消える人(妊婦や育児)がいると現場は大混乱ということです。
女性だけの職場で育児休暇を推進すると女同士の内戦になったのが資生堂というわけです。ちなみに資生堂はかなり先進的な取り組みをしている企業だそうです。化粧品会社なので特に女性側に配慮しているということだと思います。
男がいない場所で女性同士でも問題化していることです。
(ここに男は含まれません。もちろん夫としての男はいます。)
問題は長時間労働
以下の記事で指摘しているように長時間労働が問題なのです。
ちなみに海外でも同じ事が起きています。
医大入試の差別事件でも本質はこの長時間労働です。あの大学は入試が実質入社試験です。
医者は長時間労働です。30時間労働が普通にあるそうです。女性はもちろんできません(ほぼ女性の看護師はここでは除く)。
その結果どうなるかというと外科医や産婦人科医の不足です。女性は楽な科に行くからです。ちなみに眼科と皮膚科だそうです。女性が悪いわけではありません。長時間労働が悪いのです。海外ではそういったことはないそうです。
どうなるかというと患者(消費者)の負担増です。
女性医師は「迷惑な存在」なのか?女性医師率45%ドイツのキレイゴトではない妥協 | ハフポスト
ちなみに公務員もです
フルスペック人材前提の労働環境が元凶です。
『ブラック霞が関』にはこう書かれている。「霞が関では24時間365日対応できることが『フルスペック人材』になっているので、フルタイム勤務・残業なしは実質的には短時間勤務のような立場になってしまう」。
強調引用者付記
長期病休者で女性の割合が高いのも、本府省の管理職の女性比率が1割に遠く及ばないのも、過労死レベルの労働時間を前提とした職場環境がジェンダー平等を阻害しているからだろう。
官僚志望者が激減…霞が関の「不払い残業」がもたらしている「本当の問題」(西口 想) | 現代ビジネス | 講談社(5/6)
アメリカのエリートも同じ
若手社員は目の前の仕事をこなして「非現実的な締め切り」を達成するため毎週100時間近く働き、睡眠は1日5時間にとどまっており
男の場合は子供と家のローンが発生した時点で単身赴任になる。
医大のまとめ
以前、以下のように軽くまとめましたが、言いたいことは長時間労働が前提だと男女格差は埋まりません。もっというと男でも結構大変な仕事量です。
公務員が少ないと女性の採用が少なくなるではと言う仮説があります。