特集ワイド:「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ
元ネタは新潮新書から出ているこの本です。
- 作者: 有馬哲夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 新書
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ところが、90年代初めのバブル崩壊以降の電力需要の低迷で、原発建設はスローダウンしていく。さらに90年代半ばに発電事業者の新規参入を認めた電力自由化で、原発は岐路にさしかかる。
オール電化はいつから始まったのかを考えると答えが出てきそうな気がします。落ち込んだ電力需要をどこかで使わせるという方策が採られても不思議ではありません。
景気と電力需要(エネルギー需要)は相関することが知られています。以前、中国のエネルギー需要が落ち込んだことがあり、中国の高度成長が失速か?と思われたことがありました。しかし中国政府が出してくる数字が相変わらず高い成長を続けているとなっていたので数字は嘘ではないか?と言われたようです。
「通産省内でも『補助金漬けの原発は財政的に問題で電力自由化に逆行する』『特に金のかかる核燃料再処理事業をやめるべきだ』との議論が出てきた。05年ごろまでに再び原発継続の方向で固まったが、市場原理に基づけば原発は成り立たない。電力会社も本音ではやりたくないが、国策に従っているだけです」
東電の対応を見て本当はやりたくなかったのではないか?と思っていました。民間で行う国策であると考えると辻褄が合います。新・新幹線でも長野県が揉めていますが、これに政治パワーが加わると余計なお金を払わされることになるでしょう。実際、国鉄の赤字は誰が作ったのかを考えていく必要があります。その線で郵政民営化も考える時期に来ています。
自民党長期政権が何故可能だったのか、また何故駄目になっていったのかという学者が書いた本です。
- 作者: 斉藤淳
- 出版社/メーカー: 勁草書房
- 発売日: 2010/08/12
- メディア: 単行本
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