菅直人の失敗は自分の対面ばかり気にして、周囲との間にコンセンサスをつくろうとはしなかった事だ。それが唐突、思いつきと言われる行動になる。
個人の「思い」で動くことはほとんど無い。だからこそ他者と一緒にやるのである。最近のキーワードでいうとコミュニケーション能力が無かったのかもしれない。人を動かすのは思った以上に難しい。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110901ddm013010006000c.html
“決断”命! 空回りリーダーが最後までさらした醜態:日経ビジネスオンライン
菅直人は個人プレー大好きな目立ちがり屋なんではないだろうか。
”嘘”を混ぜるのは危険。
菅首相は厚相時代、薬害エイズ問題で厚生省(当時)が隠していた内部資料を明るみに出し、国会でも舌鋒(ぜっぽう)鋭い論客として名をはせる。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110901ddm013010006000c.html
名をはせたのはのは本当だが問題が多いやり方だった。
この時のことが本書では検証されており、ほとんど少なくとも郡司ファイルの件は菅直人の暴走だった。
- 作者: 武藤春光,弘中惇一郎
- 出版社/メーカー: 現代人文社
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: 単行本
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同じ志を持った仲間となら、それでいけるんです。でも、統治はそれだけではあかん。立場の違う人たちと、どう付き合うか。そこを訓練しておかないと、いざリーダーになった途端に立ち往生してしまう。菅さんも、そこに悩み続けたと思うんです
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110901ddm013010006000c.html
しかしこの歳でやっと「大人になったな」と思ってしまう。竹槍で突っつくけど突っつかれる人のことを考えず行動するのが市民運動のイメージです。攻撃には強いが防御には弱い。ゲリラ戦のプロが正規軍の司令官になったようなものだ。
思いつきで初めてみなあっけにとらわれていたが、徐々にその方式がわかって叩きに入ったというところだろうね。会議でこれをやるのは危険よ。根回しというか情報の共有(コンセンサス)が必要だ。演説に集約されるのは良いけど、言ってみたけど案がなかったので引っ込めましたはまずい。作戦無しでつっこんでもだれもほめない。