政治決断の負債を中学生が支払う

柔道事故

柔道事故

http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20120212k0000m070104000c.html

決めたのは役人ではなく政治家ということをまず肝に銘じておいてください。それを実行するのが役人の仕事。でもその負担は末端の兵隊というどこかで見た惨状があるわけです。もちろん議会が決めたことは民意ですが責任を取らされるのは国民です。民意は正しさではなく正統性の保障です。

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

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はてなのコメント欄をみるとまともな人がいて安心する。
はてなブックマーク - 社説:武道必修化 柔道は延期すべきだ - 毎日jp(毎日新聞)

リソースが足りない中で、優先するべきは本当に「武道必修化」なのか?と言う問題でもあるよね。もっと重要なことは多いと思うが。(私が重視したいのは人権感覚と科学思考の訓練)

教育に関しては何でも、リソースは出さず現場負担で「ヤレという命令だけ」しか寄越さないんだよな、むしろ反対を押し切るのが「政治力の高さ」と誤認されてるし(橋下市長とかもそう)。

リソース問題が片付いていないのに新たに負担を乗せてきた場合どこかで破綻するし、実際柔道では破綻している。ついでに研修はあっても現実問題として研修を徹底できるほどの時間はない。よって当たり前だけど建前だけの研修になる。これは教員の免許更新制でも同じ。時間が無いんだから減らしてからやらせるのが政治の仕事である。
来年度から始まる中学の武道必修化の危険性について - Togetter
全国柔道事故被害者の会
学校リスク研究所 −重点課題:学校舎における転落事故−
警察のOBで有段者を連れてくるのがもっともコストがかからないけど、外部の人間を雇うほど教育にはお金をかけていない。


追記教育委員会が仕事をした。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120330/szk12033002020000-n1.htm

ゼロリスクではなく事故率と事故の結果起こる損害の問題。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2012112002000192.html
移行期の昨年には初心者同士が柔道の模擬試合をして、重傷を負った事故もあった。必修化の問題は以前から指摘されていたが、対策は後手に回っている。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20130226-OYT8T00504.htm
受け身などの練習中に骨折したケースが目立つ一方、柔道以外の武道を選択した学校では大けがの事例の報告がなかったことも判明した。

海上護衛戦 (学研M文庫)

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