先人は失敗したが(仮題)

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120309-OYT1T01310.htm
百家争鳴。
と思いきや海外様でどれも「失敗した」政策であった。有名なのがボリビアの水戦争である*1。映画『007 慰めの報酬』の元ネタにもなった。またアルゼンチンは民営化で逆に水道料金が上がりサービスは下がったようだ*2。当たり前だが独占企業は独占的利益を上げられる。日本の常識と違って外の世界はサービスの質を落としてでも利益を株主に配る。サービスを落とせばそれだけ利益が増える。例えばつながらない電話サポートが典型的である。サポートはコスト部門なので無ければそれだけ利益がでる。その結果生産性は高くなる。生産性の低い日本は過剰なサービスを要求される従業員と利益を受けられない株主という二人がいるかわいそうな国です。
周回遅れという気がするのだがどう考えているのだろうか。ひょっとして驚くような秘策がかるのか。それとも単にメディアに出続けるためのサメ戦術*3なのか。どちらにせよ先行事例がすべて失敗している可能性が高いので「我々は違う」という「かなり研究された方法論」を持ち出さないと大嫌いな批判にさらされる。やるかやらないかという二者択一を迫る戦術もそろそろ化けの皮がはがれてきている。
四次元コンビの言葉を思い出す。

良い子の諸君!
よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが
「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが
大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ
王道が何故面白いか理解できない人間に面白い話は作れないぞ!

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簡単なビジネスではない。
http://janjan.voicejapan.org/world/0611/0611295570/1.php
最後に次に来そうな手口になるであろうショック・ドクトリン
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一度目は悲劇、二度目は喜劇
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