官僚は、初任給一千万円の完全年俸制にせよ : J-CAST会社ウォッチ
あえていうが、先進国の中央官僚の給料としては、驚くほど安い。身分保障がある分、リスクのある年俸制ホワイトカラーや経営者より安いのは仕方ないが、筆者がサラリーマンをやっていた頃よりも一段安い水準だ。
以前も書いたように、天下り問題の本質は「まともな報酬制度が欠落していること」にある。天下らなくとも組織内で完結する報酬制度を導入し、天下り先を転々と渡らなければペイしないほど低い給与水準を大幅に引き上げることなしに、天下りの根絶などは夢のまた夢だろう。
行政(組織)が優秀かどうかと官僚が優秀かどうかは別で、少なくとも学歴や学力試験である程度優秀な人たちしか入れない組織であることは間違いない。というより勉強慣れしているかどうかだと思う。残念だが学力と年収は比例する。もちろん例外はいくらでもある。その例外を含めた全体でみると間違った結論ではない。能力があっても食えない女子サッカーより勉強は遙かにリスクが低く金になる。本当に優秀な人は民間(大企業)に行く。
天下りの本質は給与の後払い制度でなおかつ成果主義に基づくもの。成果は内部の評価なので世間的には受け入れられないが公務員でも出世という競争がある。10数人の同期で事務次官になれるのはただ一人。
また内部でいろいろあるので結果が伴わないけど*1。それは大企業病といって大きな組織ならどこでもある。官僚制は役所用語ではなく学術用語です。
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高水準というのは国家公務員に対して。地方上級に受かるレベルなら民間でもっと貰える。地方公務員の賃金水準はそれほど高くないということを若者の方が良く知っている。知らないで公務員バッシングしているのは中高 / “給与高水準なのに…県庁、1…” htn.to/KrjsZE
— Oricquenさん (@oricquen) 4月 2, 2012
市場はexitを選択した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120420-OYT1T00992.htm
給与減が逆風?国家公務員総合職、応募13%減
総合職の試験区分別では、事務系の応募者が前年度比15%減の1万6536人だった。そのうち「政治・国際」(大卒程度)は2993人で、前年度の1種試験の「行政」と比べ56%減となった。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012062900348
管理職を除く行政職職員(平均35.8歳)の平均支給額は前年夏比約5万1800円減(9.2%減)の約51万3000円となった。