1.21人に1人が当選! “20代、コネなし”が市議会議員になる方法
- 作者: 佐藤大吾
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/10/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 7人 クリック: 149回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
政令市最悪の財政が生み出されました。そして、高齢者を中心に過剰な福祉が行われてきました。なぜなら選挙に弱いので、票を持っている人たちの言うことを聞かないといけないからです。彼らの要求する政策をのみこんでやっていくわけですから、当然歳出が出る方に振れるに決まっているわけです。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(1):なぜ千葉市で政令市最悪の財政が生み出されたのか (3/3) - ITmedia ビジネスオンライン
以前どこかでインタビューが載っていたがここはかなり割愛されている。
選挙に弱い人が出ると各種団体から票をもらうために色々約束をしなければならい。それが財政支出を拡大させてしまう。選挙に弱い候補は財政赤字とリンクしていると分析していた。
もう一つ重要なことを言っている。これは世襲とリンクしている。
中に入ってから感じるのは地方政治は本当に人材が足りないんです。会社で普通に働けるくらいの人であれば、普通に通るんですよ。そういう世界であるくらい、人材が来ない。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(1):なぜ千葉市で政令市最悪の財政が生み出されたのか (1/3) - ITmedia ビジネスオンライン
地方議会の質が悪いのはネットの発達によってある程度見えてきたが、そもそも普通の人がやろうとは思わないくらい魅力がない。土建屋といわれ利益誘導政治とけなされてもそのくらいの価値がないとやりたがらないのだろう。
書いていないが選挙資金は市議会レベルで最低300万円くらいかかります。普通の人が出られる訳ではありません。さらに小都市ではそれだけで食っていくのは非常に大変です。ほとんど名誉職化していても文句は言えません。
選挙裏物語―「当選確率80%」スゴ腕選挙コーディネーターが明かす選挙のすべて
- 作者: 井上和子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 252回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
職員は3年間で200人以上削減しています。もちろんこれは仕事を減らした上での削減ですが、そういうことで人件費は私が就任する前と最新の予算では年間75億円ほど差が出ています。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(2):敬老会補助に銭湯無料券……千葉市が行ってきたバラマキ事業 (2/3) - ITmedia ビジネスオンライン
内部事務の見直しということでは「仕事ダイエット2010」というのをやっていますが、行政はなかなか仕事を減らせないんですね。前例踏襲が基本なので、仕事をなくすとなると、説明する人たちが多くなるわけです。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(2):敬老会補助に銭湯無料券……千葉市が行ってきたバラマキ事業 (2/3) - ITmedia ビジネスオンライン
敵の正体
高齢者層へのバラマキ?
(略)
お金のあった時代に作って見直しせず、投票に必ず行く人たちにばらまかれる施策が温存されまくっているわけです。こういうのは議員が監視してこれなかったので、市民が監視しないといけない。議員はむしろ増やす側にいたわけですから。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(2):敬老会補助に銭湯無料券……千葉市が行ってきたバラマキ事業 (3/3) - ITmedia ビジネスオンライン
最年少政令市長が経験した地方政治改革(3):「市長、俺だよ俺!」 千葉市の税金を滞納する人々 (1/3) - ITmedia ビジネスオンライン
徴収を強化すればするほど、市長室にいろんな人が来るんです。どこかで出会ったような人たちが来て「市長、俺だよ俺!」みたいに言って、「あなたも滞納していたんですか」みたいな。「市長、どうしましょうか」と言われるのですが、「関係ないよ。容赦なく徴収しちゃえばいいんだよ。税を納めない人間は友達じゃない」と返しています。
行政の下の人間は「上げないといけない」と毎回出すのですが、時の市長が「俺を選挙で落とす気か」みたいな感じで、ずっと上げてこなかったわけです。上げると、すごく怒られるんですよ。そういった方には当然、高齢者が多いわけです。高齢者は投票に行くので、保険料を上げるのは極めて危険な行為なんですね。ですから、7年間上がってこなかったんです。
インセンティブ設計の話
私が就任してから、創意工夫でコスト削減したり収入を確保したりしたら、そのお金全部か半分を翌年度のその部署の自由予算として渡すというインセンティブ予算を始めました。そういうのがあるので「何かお金を稼ごう」といろんなアイデアが出てくるようになりました。
最近は局長などを務めて辞めても、外郭団体に天下らない人が増えてきました。それはおいしくないからです。給料も大分削りましたし、「統廃合がお前の仕事だ」みたいな感じで、行政改革の先遣部隊として送りこまれるので、そこの職員から嫌われるわけです。天下りする人たちはそんなつもりではないわけです。残りの2〜3年を市役所とのパイプ役を務めながら、それなりにやっていきたいという考え方の人たちなので、ちょっと仕事が割に合わないわけです。ですから、最近は「結構です」という人も増えてきました。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(2):敬老会補助に銭湯無料券……千葉市が行ってきたバラマキ事業 (2/3) - ITmedia ビジネスオンライン
いつやるか
でも、市長に当選してすぐが一番求心力があるんです。私は圧倒的な得票で当選していますから(次点に5万3069票差の17万629票で当選)、その当時、誰も歯向かえないくらいの雰囲気があったわけです。後でやったらダメなので、この時に一番不評なことをやらないといけないということで、とにかく全部突っ込みました。
最年少政令市長が経験した地方政治改革(2):敬老会補助に銭湯無料券……千葉市が行ってきたバラマキ事業 (3/3) - ITmedia ビジネスオンライン
- 作者: 神野直彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/06/22
- メディア: 新書
- 購入: 38人 クリック: 319回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
追記。
これが赤字のもと。
今日ある市役所の会合で政治家の話を5人ぐらい聞かされたが、全員が「自民党政権になって、今度こそ**線を**駅まで延長していただけるよう努力します」などと話すのを聞いて、ああ古きよき自民党時代に戻ったんだなと思った。
— 池田信夫さん (@ikedanob) 1月 9, 2013