合理的な方法は「口を塞ぐ」だった

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131215-OYT1T00237.htm
 「口封じ」とも言える野党側の作戦。ある自民市議は「テレビカメラの前で話すことが、彼の政治家としての生命線。論理のすり替えで正当性を主張するだけなのだから、わざわざ表舞台に押し上げてやる必要はない」と話す。

子供が親や先生に問いつめられて論理のすり替えで身を守る方法論は議論ではなく責任逃れである。

一度きりの関係では嘘は有効だが(最適解)、長期に渡る関係は反対にマイナスになる。

ゲーム理論 (図解雑学)

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つまり自身の累積戦略によって墓穴を掘ってしまったのである。信頼関係構築は何よりも大切である。敵は味方に出来ないが、灰色の中間地帯がある。

私が彼が国政に出るだろうと予測したのは、この関係構築が持たないので(失敗するので)、常に(支持の)宿主を変えていく必要があるからと考えたからである。(ちなみに国政には出ていない。旧太陽との合併があった。)
失敗する理由は新興政党が既存政党を既得権として必ず叩く必要性からである。悪を倒す正義のヒーローが悪と手を結んだら漫画ではシュールなギャグである。

府から市へ行くことで関係を一度リセットできる。1回は三年を目安とする。この戦略ならその場を荒らしてもかまわない。荒らしてもしっぺ返しはない。荒らした場を修復するのは大嫌いな既得権者である。

長期滞在となると周囲に気を遣わなければならない。信長も既得権を保護したという話がある。

風向きが変わったときに今太閤から滑り落ちる。田名角栄は人垂らしだったので田中金脈で失脚したあともキングメーカーとして院政を敷けた。もちろん金の力もあった。

橋下式 絶対負けないケンカ術 (祥伝社黄金文庫)

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議論ではなく俺の話を聞けの戦術である。喧嘩でありしかも1回限りという短期対応の戦術である。彼はカリスマである。カリスマは負けてはいけない。負けた姿を晒してはいけない。常に勝つことを宿命づけられた存在である。
図説 心理戦で絶対負けない交渉術

図説 心理戦で絶対負けない交渉術

サメは常に泳いでいないと死ぬ。止まってはならぬ。彼自身のプライドとしての負けない戦い方と、存在としてのカリスマ性維持は奇妙にも一致している。だから彼は負けない。負けを認めない。負けそうになったら論点を変えるくらいの知能がある。言い負かされた方は納得できないが上手く言い返せない。沸々としたマグマを抱える。風向きが変わると反転する。逆流する。

橋下氏が率いる大阪維新の会は、市議会で過半数に満たない少数与党。2年前は協力的だった他会派が厳しい態度を示す中、「決定できる民主主義」を掲げた橋下氏が、民主主義のルールにあえいでいる。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20131215-OYT1T00234.htm

民意です。

「橋下維新」は3年で終わる ~民衆に「消費」される政治家たち (宝島社新書)

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一貫性の無さが混乱する。それも戦術かも知れません。
橋下維新の落日

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政治学史

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ヒトラーを支持したドイツ国民

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