2015年は親の信用と「遺産」問題

3代続けて市役所職員・・・「家業」化する地方公務員 - とある地方公務員のブログ
言っていることは階層の固定化のことで公務員だからという範囲ではありません。世間(都会)では学歴・学閥になります。氏素性のわからぬ者よりはという心理は理解できます(経済学でだれか調べていないかな?)。一見公平な学力検査こと受験システムも親の遺産の部分があります。

幹部職員の息子や娘が優秀なのは、ほぼ間違いありません。もちろん確実な保証はありません。確率の問題です。親の御威光こと信用度もあるでしょう。一般的には母親の方を見た方がいいと思いますが。

田舎の話でまともな仕事は公務員・警察官・高校教員・地銀(信金)なんて話もあるそうです。正月に集まるとこういう人たちが集まる一族があるようです。その一族の能力が平均より高いとこうなるでしょう。

コメント欄で指摘されているようにそのレベルの人たちを収容できる職場が公務員しかないのです。こちらの問題がスルーされることが多い気がします。先のブログではしっかりと現状が書かれているので公平だと思います。地元の国立大文系学部を出てさてどこへ行くかと問われれば、教員という特殊で採用人数が若干名よりも、公務員へ行くでしょう。大学再編の話もたぶんこの辺に絡んでいるのかもしれません。

財政破綻で公務員も安泰ではないという話もありますが、それは高学歴層の職場が一つなくなるというだけです。昔都立高改革をしたら優秀な人が私立一貫校に行ったというのがあります。あれと同じです。都立(公務員)から私立(現時点で不明)に移るでしょう。公務員という言葉よりまともな就職先と言い換えて読むとはっきり問題が認識できます。

三代公務員の話は公務員と言うより、村社会における信用の問題で、書かれているようにブランドです。悪い方向に振れることもあるブランドでそこで生きていくために必要な作法も求められる。それが役所や地域社会にとってどのように作用するかはわからないが、それで成り立ってしまっているのは変えようがありません。

市役所職員、役場の人間はいかに地域に溶け込み、地域の調整役を果たすのか、という点が他の公務員(国家公務員、県庁職員、税務署職員)とは異なる特徴があります。

まあ息苦しいと感じるかどうかです。地方議員も祭りに顔を出さないとならないし。

それからアメリカの方がコネ社会だという調査があったと思います。

私の感じたことは親は遺産で教師であるということです。これが格差の固定化につながるのだと思います。平成25年の学力調査の分析がすんでいるようなので、学力に関しては相関関係のデータが出てくるでしょう。
http://alfalfalfa.com/archives/7724397.html
http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/kannren_chousa/pdf/hogosha_factorial_experiment.pdf

学力と階層 (朝日文庫)

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