日本の識字率は100%じゃない? 男性教諭の実感 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
追記
データとして出てきました。
- 作者: 新井紀子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2018/02/02
- メディア: 単行本
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識字率に引っかかっている人がいるけど、識字率は比喩表現としてとらえるのがこの記事のポイントです。要旨は日常必要とされていることが出来ない生徒が結構いるという話です。分数が理解できていないくらいの意味で漢字が読めないとするのが書き手の意図だと思います(もちろん漢字だけではない)。学習障害の問題はまた別の話です。
詳しくはこちらの本で。
ドキュメント高校中退―いま、貧困がうまれる場所 (ちくま新書)
- 作者: 青砥恭
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/10/01
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学力と貧困は最近話題になり始めました。子どもの貧困は16%位です。
- 作者: 阿部彩
- 出版社/メーカー: 岩波書店
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— h (@_h_japan) 2015, 7月 19
子どもの学費を支援する仕組みとして就学援助があります。学費と言っても教科書以外の必要経費(教材費等)の補助です。生活保護の学校版でしょうか。
みな学校に期待しすぎている感じがしますが、ほぼ同じ授業を受けて差が出た場合、どこで回収するかというと家庭になります。箸の持ち方を学校で?という笑い話も今はどの小学校でも取り組んでいると思います。でも、家でやらないと学校で出来ないと思いますよ。
- 作者: 苅谷剛彦
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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- 作者: 苅谷剛彦,増田ユリヤ
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結果は、社会経済的背景が高い児童・生徒の方が、各教科の平均正答率が高い傾向にあった。また、学習時間が長いと正答率が上がる傾向にあり、学力には児童・生徒の「努力」の効果も大きいことがわかった。
該当資料
保護者に対する調査:国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research
http://www.nier.go.jp/13chousakekkahoukoku/kannren_chousa/pdf/hogosha_factorial_experiment.pdf
以前から言われていたことの裏付けです。『学力と階層』を参照。
コメント欄に象徴的なことが書かれていたので引用させていただきます。
1日8時間程度じゃ身につかない家庭環境の子もいるよ。両親日系ブラジル人、家庭内会話はポルトガル語、教科書以外日本語書籍無い子とかね。貴方は学校教育だけで英語ペラペラになりましたか?
はてなブックマーク - 日本の識字率は100%じゃない? 男性教諭の実感 〈AERA〉|dot.ドット 朝日新聞出版
これです。本人の能力は問題が無くても、試験は日本語限定の筆記試験なので成績が振るわない子がいます。だから市教委独自に日本語教師を当てて放課後特訓をしている市町村がありますが限界もあります。
最終的に効いてくるのは家庭環境=教育力です。専門職の家庭はそれ以外の家庭に比べて語彙数がものすごいというアメリカの調査があったと思います。
米国の十代の読書調査。9歳で読書していた子の半数が、17歳では読まなくなるという。500冊以上の蔵書がある家の子は、教育を受ける時期が2年のび、年収が14000$増えるとか、身も蓋もないデータも。
http://t.co/LIA8X790jN
— 冨田健太郎 (@TomitaKentaro) 2015, 2月 25
- 作者: 柴野昌山,竹内洋,菊池城司
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日本の大課題 子どもの貧困: 社会的養護の現場から考える (ちくま新書)
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外務省: 経済的,社会的及び文化的権利に関する国際規約(社会権規約)第13条2(b)及び(c)の規定に係る留保の撤回(国連への通告)について
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子どもの学力を向上させる為に知っておくこと 学力の経済学 中室牧子 - ぐわっと
http://www.asahi.com/articles/ASJ1R6FR0J1RUTFK00C.html
馳浩文部科学相は23日、茨城県つくば市での講演で、「公営住宅のある地域の小中学校は、家庭が混乱している。子どもたちも日常生活が混乱しているのだから、なかなか授業に向き合える状況にはない」と発言した。
公営住宅法に基づき、住宅に困窮する低所得者に対して、良質で低廉な家賃の賃貸住宅を供給することを目的とした住宅です。
横浜市 建築局 賃貸・分譲住宅
お茶大の研究で「経済的困窮は子供の学力に直結する」ことがわかった。 千葉県南房総市では小学校の子供がいる家庭に「塾利用助成券」を配り始めたが利用申請は高所得家庭からが多く、生活保護世帯からの利用申請はゼロ。貧乏家庭はそもそも教育への関心が低いという皮肉な結果になっている。 #日経
— ヒデヨシ (@cook_hideyoshi) 2016, 1月 23