優秀な人はどこへ行くのか

一時期、教育界に優秀な人が流れ込んだことがあった。でもその状態も本当に一時的であった。本質的に教育は魅力が無い業界というところから話を立てないと現実に勝てないのである。

ところが、伏線的に同じことを習うっていうので塾に行き出すと、その教え方のうまさが全然違うんです。ただ、僕の10年後の人は同じことを経験してないと思う。僕の時期は非常に特殊だったんです。全共闘運動の余波がちょうど来た頃だったから、本来だったら一部上場企業に就職する、法曹関係者や、官僚、大学の研究者になるはずだった人間が「別の選択肢」として生きていく場合に、学習塾が一番てっとり早かったんですね。知恵を切り売りすると。特に東京大学早稲田大学出身者の比率が高かったと。
太平洋戦争が生み出した受験戦争 佐藤優さんの自伝が明かす「1970年代の日本」

先生と私 (幻冬舎文庫)

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「給料格差ツイート、狙ってやった」 日本捨てる若手学者の危機感 - withnews(ウィズニュース)