アイヒマン化する学校と王様を欲しがった蛙

安楽椅子探偵です。

人を操るコツというのがありまして、ナポレオンは、それを「恐怖」と「利益」と言いました。あの条例はよくできていて、作った人たちが思った以上に現場に畏怖を与えたんだと思います。そして現場は(自身の生活のために)暴走した。

で、考えて気づいたのはこれに似ているのではないかと思いました。イェール大学での実験です。

心理学を学ぶと絶対に出てくるアイヒマンの実験があります。権威への服従です。
ミルグラムの実験の解説
ミルグラムの電気ショック実験 | 日本心理学会
実験を行ったミルグラム自身が書いた本。実験自体はいろいろ言われています。

服従の心理 (河出文庫)

服従の心理 (河出文庫)

同じ著者の最新翻訳本。
人間は条件によって悪魔にも天使にもなるという社会心理学の神髄…、で、いいのかな。
ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき

ルシファー・エフェクト ふつうの人が悪魔に変わるとき

正確に言えば似ていないと思います。ただ、現時点で上手くまとまらないのですが、大阪で実はものすごいことが起きているのではないでしょうか。次は生徒間の密告かもしれません。もちろん学校側が奨励せずとも始まるかも。「王様を欲しがった蛙」は最後は王様(蛇)に全部食べられてしまいました。

権力者は口を小さく耳を大きくというのが帝王学だと思ったんですけどね。日本人的組織が出す答えを予想すると、上は責任を取らず部下が勝手にやったこととして処分ですかね。命令を忠実に実行したら戦犯になった下士官の話があったと思います。

陸軍トップの阿南(三船)は責任を取って切腹


同じことを考えていた人がいた。

府教育長の通達について - 内田樹の研究室

この論法が通るなら、一連の教育改革の「失敗」もいずれ教委の無能や現場教員の「公務員としての信頼性の欠如」に帰されることになるだろう。

本来やるべきことはこのように「上司」が泥をかぶることなんですよ。


後藤隊長の言葉「だから!遅すぎたと言ってるんだ!!」

裁判で先生という末端よりもっと上(校長も中間管理職ですのでそれより上)まで踏み込めるかどうかですね。いわゆる新・教育長は首長が選べます(地方教育行政の組織及び運営に関する法律)。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/special/CO015552/20150508-OYT8T50101.html
これまでは教委が教育長を任命していましたが、新制度では首長が任命します。任期は首長が4年の在任中に少なくとも1回は任命できるよう、3年に設定されました。

教育行政学というマイナージャンル

言いたいことは、標準医療で病気が治らずに民間療法に手を出してより悪化したということです。人間は一定の条件がそろえば、例えば普通の人が人を殺してしまうことが起きてしまうことは北九州事件を見れば明らかです。それから現場に罪はないです。生活がかかっていますから。スト権もないですし。抵抗手段がないです。

黒髪がなぜ良いのかというと、アイドルは黒髪、球児は坊主。これが答えです。

「王様をほしがった蛙」の話はイソップです。入っているかは未確認です。
イソップ寓話集 (岩波文庫)

イソップ寓話集 (岩波文庫)

権利のための闘争 (岩波文庫)

権利のための闘争 (岩波文庫)

元になったアイヒマンのお話はこちら。
アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男 (岩波現代文庫)

アイヒマン調書――ホロコーストを可能にした男 (岩波現代文庫)