よく言われる校則問題のまとめです。要するに管理側が必要だからやっている。管理側は地域住民や保護者やそのた諸々の意見が反映されます。
経験則として校則の厳しさと緩さは偏差値と相関します。高い方が緩く、低い方がきついです。
反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか
校則と偏差値
高校になると偏差値で輪切りにされるので、校則の違いが実は偏差値の違いだと気づくと思います。公立トップ校(高校)は制服はないし(式の時困るので標準服的なものがある)、校則もほとんど無い。私服OKもある。
中学だとそのあたりが見えづらい。でも、地区(学区)でみるとよくわかります。地域ごとにレベルがあります。学力テストはそれを可視化させるのである意味パンドラの箱になります。
【校則】ルールがゆるい学校ほど羽目を外さない傾向があるのかもしれない「自由には責任が付き物」「禁止されてるから興味を示す人間もいる」 - Togetter
これは説明が逆で、緩いところはそもそもレベルが高い人が通っている。禁止とは禁止せざるを得ない行為があったから生まれただけです。
泥棒がいなければ窃盗罪は作られない。作られたフェンスは理由がある。もちろん永久不滅に規則があることはないという但し書きが必要ですが。
これまでずーっと言い続けていることですが、服装指導で苦しんでいるのは「教育困難校」。
— 下山浩一⛅コミュニティアート (@kshimoyama) 2019年3月20日
自制心が非常に弱く、勉強へのモチベーションも低い。さらには、学習障害などもあって注意散漫になりやすい。
こんな子どもたちが落ち着いて勉強に取り組む環境作りに腐心している先生にトドメを刺す広告ですね https://t.co/EqW04Byk8k
ルールは底辺に合わせる
中学時代、高学力層が大変なのはこのためです。ルールは底辺に合わせて作られるからです。だから偏差値の高い高校に行ったあたりで人間扱いされた記憶があると思います。東京あたりだと私立中に逃げるので被害は免れます。都内の私立中学進学率は3割です。
不思議なルールは訳あり物件対策。
一般社会でも遭遇する
あなたの知らないスマホの世界。
【追記あり】Wi-Fiはタダで使えると思っている奴多すぎ問題
しかし、公立中学でも高学力層というのが存在します。
レベルが高い地域の公立中学校
東京のある公立中学校で実施されている『学校の当たり前を見直す教育』がとにかく素晴らしいと話題に - Togetter
ここは普通の学校ではありません。千代田区という超一等地。その子弟が通う学校です。
いわゆる東京の公立エリートコース(過去形)。
番町小→麹町中→日比谷高→東大
平均年収を見ると某地区の三倍(900万円代)です。
その中学校の進学先。いわゆる都立御三家。御三家のメンバーは時代によって替わる。
日本一の高校文化祭と言われる都立国立高校の「国高祭」が美しすぎて美術館気分が味わえた - Togetter
本質はエリート公立校の誕生
以下の二点が本質
- 周り(の馬鹿学校)に合わせなくてよい(嫉妬は上等)
- 公立校でエリート養成するという画一的公教育の否定
つまり公立校でも格差が生まれようとしていると言うことです。都立高がすごかったときに、東京で学校群制度*1を導入して格差是正を使用とした時代から隔世(かくせい)の感がありますね。
今のエリートコースは私立中高一貫校(筑駒は国立)です。
底辺の現実
教育不毛地帯とは言い得て妙。
不良高校から転任してきた教師が喜ぶ理由が凄い「先生の気持ちよく分かる」「当たり前が当たり前にできるって素晴らしい」 - Togetter
下関国際の野球部監督「文武両道は二流。かき氷はうちでは許さない」初戦敗退するも「荒れた野球部を甲子園へ導いた人」と擁護する声 - Togetter
選手が自主的にやるのを待っていたら3年間が終わってしまう。
学校が高圧的である理由とリベラルが知らない戦場のリアル - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
排水溝問題の次は煙草のポイ捨て…豊洲移転で「築地市場の衛生管理のずさんさ」浮き彫りに - Togetter
築地の日常ですな。
— 瀬戸内男子 (@fqCoLXHI7ahFHfZ) 2018年10月12日
経営者は意識高いけど、市場の業者に雇われている人達のレベルは築地に行くと「お察し」痛感します。
言っても無駄なのは一目でわかります。
そもそも常識があれば市場で働かないでしょーね。#チンポジ素手で直してもそのまま仕分けします#必ず歯がないです
築地の人の話がある。
著者が築地で働き始めてすぐに実感したのは、魚河岸がはみ出し者の受け皿になっているという昭和的な世界観であった。
ちなみにアメリカも厳しいそうで、日本との違いは底辺だけでなく、エリートも厳しいのだそうです。次世代の指導者層を作る意味があるからだそうです。底辺は日本以上のレベルで、下手をしたら刑務所に行くということになるので、生活までみっちり厳しいのだとか。
アンチ・エリートという精神構造を調べた本。
- 作者: ポール・E.ウィリス,Paul E. Willis,熊沢誠,山田潤
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/09/01
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 182回
- この商品を含むブログ (81件) を見る
コーチ・カーターはそんな学校の話です。野球やラグビーではなくバスケというのがアメリカらしい。実話を元にした映画です。
コーチ・カーター スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
- 発売日: 2006/09/08
- メディア: DVD
- 購入: 3人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
日本と違うのは勉強をさせること。スポーツでは食えないから。
日本だとスクールウォーズですね。
これはスポーツで自尊心を植え付けるという意義がある。
軍隊でも同じ
新兵のときは(なんでこんな無意味なとこまで厳しくされんだろ)って思ってたけど、何年か経つとわかるんだよなぁ。
— 史上最大のT元伍長 (@veteran203324) 2016年9月21日
教育レベルが低い人間を集めると信じられないような行動するアホが絶対にいるから、そのアホをボトムアップするためにその他普通の多数派もまとめて厳しくしないといけないんだ。
実際、制服のアイロンがけだとかブーツ磨きだとか掃除だとか全然関係ないところがクソ厳しい中隊は練度も高かったから。まあ、そういうことなんだろうなぁ。
— 史上最大のT元伍長 (@veteran203324) 2016年9月21日
日本版。外から強制的にやることである程度生活向上が見込める。ただし人権上の問題がある。堕落する理由と堕落する自由はあるのかが問題です。
以前、生活保護者の調査で金銭管理を自分で行う気が無い受給者が非常に多かったことに驚きました。貯金する気が無いということは自己投資する、明日をより良くするという根本的な意思が不足しているということで、起床・歯磨き等の基礎的な生活習慣と合わせて内的な要因を改善する重要性を理解しました
— 熊谷俊人(千葉市長) (@kumagai_chiba) 2017年6月2日
自主的にやると差が出すぎてしまうんです。
学校でもある程度強制的にやらせる必要がある。効果は数年から数十年後。
上記の話はダイエットも同じ。
どこかで見た名言
人間は強制されてかろうじてまとも
軍隊は最底辺に合わせた方が強い。(メナンドロス)とヒストリエに出てくるそうです。
教育改革が失敗した理由も上記の様に学校のレベルの話に帰着します。
ゆとり教育はなぜ失敗したか
ゆとり教育は失敗したことになっていますが、そもそも初めから予測されていました。教育はまず研究指定校で行われる実験から始まります。この段階で、うまくいかなければなりません。で、どうだったか。先生以上に生徒の質が伴わないと難しいそうです。
と、言うことで、学校は生徒ありきであって、教師や教育委員会がどうこうできる範囲は限られています。言えることは引っ越しか偏差値の高い高校に行くかです。孟母三遷は伊達じゃない。
定期的に上がる話題ですが、結論は同じです。必要だからあるだけです(効果は別)。必要の無い学校はエリート学校です。
中学校の「生活ルール」がクソ→普通では?の声が多数 - Togetter
これは実質の意味は無くて「やってました」というアリバイな気がします。学校にクレームを入れる馬鹿対策として。