geopoliticsさんの日記(無回転思考)

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国民が望んだ決められる政治=「独裁」とその結末

 

民意の罠~王様をほしがったカエル~

  • 二大政党制
  • クリーンな政治
  • 政治主導(=公務員批判)
  • 決められる政治
  • 責任ある政治
  • 構造改革
  • 教育改革

これにどれか一つでも当てはまれば、あなたが今回戦犯です。

「白河の清き川」を求めた90年代

ことは、二大政党制やクリーンな政治は90年代から始まった政治改革に始まる。

いわゆるリクルート事件*1で、政治と金が問題になった。そこで政治資金規正法とそのために失うお金を補填する政党助成金が出来た。

金と人事で縛る

まず、前者により、派閥が無くなった。派閥のボスがお金を集められなくなったからだ。後者はお金は党首(幹事長)が配ることによって、議員がサラリーマン化した。社長の意向が強く反映できる仕組みになった。違反者は公認を与えず刺客を送り込まれる。つまり人事権も握った。実際に刺客を送ったのは小泉首相時代。(無理に)通そうとしたのは郵政民営化法案。この手法は今でも生きている。安倍首相はその手法の正統な後継者である。

選挙に勝てる顔

先の政治改革で金と人事を党首(幹事長)が握ることになった。あとは党首を誰にするかである。国民的に人気が高い人を必然と選ぶようになった。選挙に強い顔が必要だからである。選挙は小選挙区制である。小選挙区制は二大政党制を促進するために作った。始めたのが小沢一郎である(正確に言うと違うが政治改革の原動力となった人の内の1人*2)。

 

政治改革四法 - Wikipedia

 

日本改造計画

日本改造計画

 

 

決められる政治としての小選挙区

小選挙区ではどんなことをしてでも勝てなければならない。政党の視点だと二大政党制としてどちらかの政党に一本化しなければならない。一本化できたのが自民党公明党で、半分出来たのが民主党である。だから政権が取れた。それ以外の政党は出来なかった。故に社会党は押しつぶされた。かつて野党最大の議席を持った社会党は為す術も無く消えていった。

決める場所として経済財政諮問会議

あらゆる政策決定において自ら主催するとともに民間議員に提言権限を持たせた「経済財政諮問会議」をフル活用した。

故後藤田正晴氏が警告した“政治主導の落とし穴”にはまった民主党 | 辻広雅文 プリズム+one | ダイヤモンド・オンライン

参考文献

『首相支配』はコンパクト。『平成デモクラシー史』は通史としての正確なので詳しいですが長い。順番としては首相支配で気に入ったら、平成デモクラシー史に読み進めるのがいいです。

首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)

首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)

 

 

 

平成デモクラシー史 (ちくま新書)

平成デモクラシー史 (ちくま新書)

 

その他

官邸意向で見直しか 厚労省勤労統計の手法 | 共同通信

勤労統計、マイナス改定に「官邸怒り」 厚労省職員、有識者に発言|【西日本新聞】

元日銀マンが斬る 厚労省の統計不正、真の“闇” (1/6) - ITmedia ビジネスオンライン

毎月勤労統計の不正が開始された04年当時、小泉・竹中改革による派遣法改正で、製造業の派遣が解禁され、非正規社員の増加と合わせて、人材派遣会社の事業規模も拡大していた。雇用が不安定化する中、雇用保険の支払いを抑制したいという誘惑に、厚労省は駆られなかったのだろうか。

 統計法の改正は小泉政権の時代から議論され、安倍政権の下で公布、麻生政権の下で施行されている。民主党時代にも毎月勤労統計の不正は続いていたが、統計法改正を機に政府統計の再建に道筋をつけるべき立場にあったのは、民主党政権ではない。自民党政権である。

 そして、賃金の伸びが高く見えるような修正が18年に安倍政権の下で行われた。

DL違法化、差し戻しでも修正せず 甘利氏「政治論だ」:朝日新聞デジタル

 

 

大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇 (文春文庫)

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