前略
勉強のできる上級国民様
「思いやり」は妥協の産物
人権は訳語で英語だと「human rights」です。つまり外国語。
- 外国語は外国の文化を背負っている
- 日本語にしたときに外国の文化を排除してしまう(翻訳できない)
だから、外国のものを日本に持ち込むときに、気をつけなければならない。そして多くの場合、外国産のものは日本では育たない。
そうすると工夫がいる
人権を日本に根付かせるためにトリックを使う。
人権の場合は思いやりとなる。
正反合の合の部分が思いやりになる。
文句を言うなら合の部分をどうするかであって、たぶんあらゆる試みが失敗したから現状があるというのがフェンス理論から導かれる結論ですね。
「なぜフェンスが建てられたのかわかるまで、決してフェンスをとりはずしてはならない 」
参考文献
外来種(この場合、西洋式法律)と格闘した日本人の記録
まあ契約と約束は違うんですよ。
ちなみに日本の意識構造と西洋の意識構造の違いを指摘したのは臨床心理の先生だった。
中空、つまり中心がないということは根本教義がないわけで、たとえばキリスト教の聖書が成立しないんですよ。その変形バージョンが憲法。つまり日本には憲法という中心がない(あるけど意識されない)。
ということで、個人的に日本にないものは、憲法、人権だと思います。すべて外来種です。
「人権=思いやり」という洪水のような「教育」 - 紙屋研究所
言っていることは全肯定なんだけどね。たぶんインテリサークル内で終わる話になってしまう。そして今行われているのは人権の魔改造です。
『ロビンソン・クルーソー』も単に物語りという以上に、当時の資本主義の精神を表している本なので、その精神がわからないと読めないんですよ。資本主義は外来種だから。
キリスト教の概念がなければ人権は理解されず、仏教から借りてきた慈悲とか儒教の徳に近くなってしまうからしょうがないんだよ。欧米的人権は絶対的な神が居ないと理解できないの。
仏教も日本では儒教になっている。いわゆる葬式仏教。あらゆるものは土着するために変質する。
最終的に上から押しつけられた概念ということで消えてなくなるんですよね。これは中空の構造で語られていたと思う。
その啓蒙主義(18世紀)も19世紀に批判されたそうなので決して万能なものではないんですよね。そういった積み重ねがあるのがヨーロッパ思想。
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このあたりの話は法社会学(『日本人の方意識』)で語られている。日本人はわがまま=個人主義で集団化を嫌う(社会心理学)。
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