役所ではなぜローテーションで人事を回すのか
ローテーションする理由は2つある。1つは不正防止。もう一つは権力化防止(属人化。蛸壺化。セクショナリズム)である。
不正防止は「外部との癒着」や「使い込み」の防止みたいなものです。権力化は権威になると誰も指摘できなくなる。牢名主化する。人は滞留すると権力構造が出来る。
回らないと大変なことになる場合がある。
無断切り取りの学芸員は功労者 博物館だれも逆らえず - 毎日新聞
1980年の開館当時から博物館に勤務する最古参の学芸員。以前から金属製文化財の保存や修復に精通する東北有数の研究者だった。東日本大震災後は、津波をかぶって傷んだ被災地の古文書や標本などを応急処置・修復する「文化財レスキュー」と呼ばれる分野で同館の陣頭指揮を執って一躍脚光を浴びるようになり、メディアに多数取り上げられた。「レスキューで孤軍奮闘していた功労者」とも評価されていた。
一方で、複数の関係者からは「権威である赤沼氏には、館内の誰も逆らえなかった」という声が漏れる。
こういったことが起こらないするために、人事を回していく。
公務員試験がなぜ多様な分野から出すかというと、どの部署に言ってもそれなりに出来ることが求められるからです。理由は上記のローテーション人事のためです。
その結果どうなるかというと、資格を持っている人が資格のいらない部署に行って、逆に資格のない人が資格のいる部署に来たりします。法令上必要な部署だと流石に資格者はいると思います。
民間でそれがいいのかはわかりませんが。
今年も弊社では羽生善治に野球をやらせようみたいな人事が炸裂しています「そして去年から弊社の大谷翔平は茶道をやってます」 - Togetter
人事を回すとプロが出来ずに素人化が進むという功罪です。