新旧社会人やに贈る言葉。
会社とはこういうところ。
セブンペイの会見、何かを言っているが何も言っていないスキルが高すぎて、大組織のトップに立つにはこういう風なスキルが必要なんだなぁと感動する。
— ところてん (@tokoroten) 2019年7月4日
政治家がまさにこれで、演説の上手い人はまず中身がない。有名な人が田中角栄で、言語明瞭意味不明と言われたのが竹下登。あーうー総理と言われた大平正芳は演説が下手だったが文章化するとかなりまともだった。それを見抜いたのが立川談志である。
BtoBがBtoCで失敗したこと
印象論だと大企業の殿様商売で、いつもの下請けではなく自分に被弾した。BtoBなら下請けに押しつけられた。そのため当事者意識がない。それはいつも下請けの仕事だから。あの稚拙な記者会見を想像するとこんな感じ。出てきた人のだれもが問題を把握してない感じ。
二つの意味で素人
- 技術面
- 危機管理面
技術に疎い
技術面は、社長が技術に明るくないので部下が何をしているか把握できない問題。これは内部的なので実際はどうでもいいし、知らなくても管理できればよい。
社長じゃなくて中間管理職(出向先で社長)かもしれない。よくある本体では部長クラスで出向先だと社長~役員クラス。
https://comemo.nikkei.com/n/n3b3fb417e637
今回の技術的な問題点は日々進化して、マニュアル化されてない故に経験知として非公式に流通する情報で、これをどの程度発注側が知っていたか。内製していればそのあたりはわかっていたはず。さらに一番の問題は納期だろうという指摘。セブンは7月。これは必須だったはず。711でセブンイレブン。予定日が7月/11日だったのかな。
セブンは自社で作らず納入業者(協力会社)が作っているので、商品知識のノウハウがあったのかどうかですね。企画屋でもいいけどその企画する人がどの程度その業界を知っているかが問題なんでしょう。
今回もセキュリティのレビューをやったそうですけど、失敗から見えることはまともな試験監督がいないといことですね。ゲームだとバグをとったけど致命的なバグが残っていました。そしてそれはどこのゲーム会社でも最初に確認するバグです。それをやってませんでしたというふうにしか見えない。
1ヶ月も前に「会員登録の仕組みに関するご指摘につきましては、担当部署に申し伝え、今後のサービス向上への参考にさせていただきます」って約束したのに、放置してたのね?
— こばさん (@wakwak_koba) 2019年7月3日
これ、問題を把握したまま無対策のまま強行した確信犯だから、セブン側に酌量の余地はない pic.twitter.com/d4KegErxCC
セブンネットショッピング、「デモ用ソースコード」が流出、XSS脆弱性も 「個人情報流出はない」 - ITmedia NEWS
消費者対応の危機管理が稚拙
危機管理面は、危機管理として広報の人が対応できていない。さらに詳しいことを技術スタッフから話させないとならない。CTO(アメリカ式で言うと技術担当副社長?)がその役目だそうです。で、たぶんその人がいない。誰がケツ(責任の所在)を持っているのかが不明。
要するに&大前提として、ああいう事故後の会見って技術的詳細の説明が第一義ではなく「事業経営者としてどうすんのか弁明する場」なので、それに必要な程度の技術は平素なり付け焼刃でもレクなりで身に着けないと話にならんってことです。些細な技術的な質問一つでも技術者じゃ代弁できないんですよ。
— 星崎連維@3日目ム-42a (@rennstars) 2019年7月4日
おまけで、技術屋が出世しない仕組みは魅力ある会社かということ(所詮技術屋で使われてしまう)。ある会社だと技術職は名前はともかく待遇(給与)は部長まで行くらしい。
企業間取引の専門会社が消費者に接したときが危ない
疑問がいくつかあって、それをまとめると、取引会社間での対応はしたことはあるが、消費者(外の世界)と実際に面したことがなかったのでは?ということです。
つまり裏方の人が表に出て戸惑っている。
さらに会社間の権力関係で押し切っていたのが見えるんですよね。そのまま異世界に来て同じことをしてしまった。元の世界の手癖が抜けないパターンですね。
たぶん日常的にそうやってきたんだろうなあと言うのが透けて見えるので、そっちの方がホラー。
記者会見をする機会が増えている某所でも、管理職の対応研修やらそのためのコンサル入れたりしている形跡がある。
消費者の下請け扱いは通用しない
「SMSってTwitterのことですよね」 セブン・ペイ記者会見で「社長が勘違い発言した」とするデマ拡散 - ねとらぼ
セブンペイ、踏み切らない利用停止 社長「利便性ある」 [セブンペイ]:朝日新聞デジタル
セブンペイのポイント還元参加認めない可能性も 経産省:朝日新聞デジタル
同社のオムニシステム開発プロジェクトは、2013年8月にスタート。業務検討で10カ月、システム開発で15カ月を要したという。
システム開発にあたっての課題は、さまざまな業態が混在するマルチカンパニーである点と、各システムが13社のマルチベンダー化しており、これらの環境をまとめることが大変な点だった点だという。これに対し同社では、チームITの考えで、NTTデータ、NEC、NRI、Oracleの4社のITベンダーのチームで開発し、成功したという。
7payの小林強社長、自身の脆弱性(小林弱)を露呈 : 市況かぶ全力2階建
セブンペイは元々あったシステムに乗っただけ
脆弱性があったがうまみがなかったので放置されていた問題が7ペイで爆発した。そらあの社長の会見が正しい。やばいもん抱え込んでいるから。