geopoliticsさんの日記(無回転思考)

はてなダイアリーから引っ越し中

未完の二大政党制 野党の敵は野党という問題

リベラルの内戦

何を持ってリベラルというのかはわかりませんが、野党のリベラル勢力は内部に爆弾を抱えています。それが憲法の取り扱いのようです。具体的言えば9条でしょう。野党の分断線は憲法の取り扱いです。

戦後これまで、日本社会における最大の政治的争点が憲法9条とそれに関連する防衛政策であったことは多くの人が認めるだろう。左右(保革)のイデオロギーについて憲法を抜きに語ることはまずないし、護憲派改憲派という分け方をする際には、9条と特定しなくても、普通我々は9条のこととして理解する。その重要にしてシンボル的争点において、左派野党と中道野党の間には埋められない溝があり、その争点がいわば野党を分断する楔の役割を果たしている(ちなみに、この楔という比喩は、アメリカ政治の分析においても「ウェッジ・イシュー(wedge issue)」という用法でよく用いられる)。

「一強多弱」の政治をどう見るか / 前田耕 / 政治学 | SYNODOS -シノドス-

 

 

きっちり分断線を利用する自民党(強調引用者付記)。

ですが、安倍首相がインタビューで『政治生命を賭けても改憲をやりとげる』と発言している以上、改憲議席を取れなければ与党は実質的に『負け』です。野党がその点を明確にして選挙に臨むことができるか。今回はそれが重要です

【参院選】全選挙区・全候補の「当落予測」生データを公開(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社(6/8)

2019年9月でもしっかり杭を打つ。

憲法改正「必ず成し遂げる」と首相 | 共同通信

 

野党は呉越同舟なので分断線は利用できる。

われらの子ども:米国における機会格差の拡大

われらの子ども:米国における機会格差の拡大

 

 

 

格差社会の衝撃―不健康な格差社会を健康にする法 (社会科学の冒険2)

格差社会の衝撃―不健康な格差社会を健康にする法 (社会科学の冒険2)

 

 

二大政党制の罠

今回は参院選ですが、衆議院選挙は基本的に二大政党制を前提として選挙が組まれています。衆議院選の小選挙区制がこれを実現する土台になっています。自民党公明党の選挙戦略が上手くいっているのです。

無党派票、野党陣営で分散=立・共支持、れいわに流出-時事出口調査【19参院選】:時事ドットコム

「れいわ新選組」が9.8%を集めており、野党陣営内で票が分散した形だ。

法則が付いている

各選挙区ごとにM人を選出する場合、候補者数が次第に各選挙区ごとにM+1人に収束していく、という法則。

デュヴェルジェの法則 - Wikipedia

つまり現職+1。「1人の与党候補」対「1人の野党候補」になる。

 

 

情報参謀 (講談社現代新書)

情報参謀 (講談社現代新書)

 

 

 

自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

自民党長期政権の政治経済学―利益誘導政治の自己矛盾

 

 

 

 

『首相支配』にもありますが選挙の顔が重要で、与党は自民党総裁が顔、野党の顔はいくつあるのか。ここで顔が複数あるデメリットが出てきます。一応衆議院選挙に限った話です。

首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)

首相支配-日本政治の変貌 (中公新書)

 

多元性のある民主主義を取り戻せ――自民党派閥の系譜をたどる / 中北浩爾×荻上チキ | SYNODOS -シノドス-

結論

結論は自民党が強い」のではなく「野党(の結束)が弱い」(選挙の方法で)。

三国志で言うと魏呉蜀の三国で呉と蜀が同盟を結べなければ、魏にすべてを持って行かれてしまう。のび太スネ夫同盟でジャイアンに対抗しないとならないのです。

おすすめ文献

平成デモクラシー史 (ちくま新書)

平成デモクラシー史 (ちくま新書)

 

 

 

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

日本の統治構造―官僚内閣制から議院内閣制へ (中公新書)

 

 

 

参議院選挙制度最大の問題―自民党に下駄を履かせる「小中混合制」: 国会議員白書ブログ

 

山本太郎現象とこぼれ落ちた人々 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト