「感性の老化」の話です。自分を作ったものは青春時代に培った物です。それが老化して通じなくなったのです。サザンオールスターズが流れる老人ホームのお話です。
副題:幼年期の終りと都会の子供
国葬の件でもちょうど60年代生まれ(50代後半2022年現在)あたりに分断線がありますね。
安倍元首相の国葬決定「よかった」50%…世代で逆転する評価 目立つ「若者の支持」 FNN世論調査
いしかわじゅん氏が彼らの年代ではカッコいい体制側などありえない、反体制しかカッコよくないと言明したのを読んで納得した。コロナも戦争も国家の力に頼らなくては生きていけない。しかし彼らにとってはそれは死ぬほどカッコ悪い。心が死んでしまう
— ななよう (@nanayoh) July 27, 2022
60年代生まれってどういう人?
博士の年令だと思春期に読んだ本や受けた教育は共産主義万歳の内容のものばかりだっただろうけど、今の子はその共産主義国家の失敗まで書かれた本を読んだり学校で習ったりしてるのだよ。 https://t.co/6cYAjyWFnQ
— 唐沢俊一 (@karasawananboku) June 12, 2022
ものすごくざっくり言うと感性の賞味期限が終わったと言うことだと思います。「サザンオールスターズ」を好きだった世代が高齢化しました。
特徴を挙げると
- 自分のために他人を平気で道具として使うことに躊躇しないこと。
- 市民は善、政府は悪という画一的な思考の枠に押し込む。
さらに大人を否定して大人になれなかったのかもしれません。
2009年段階で49歳なので60年代生まれですね。59年もあるけど。
朝日新聞社は3月31日、同社編集局の社員が社内のPCから「2ちゃんねる」(2ch)に不適切な内容の書き込みをしていたとして、この社員を厳正に処分すると発表した。
同社によると、この社員は編集局の校閲センター員(49)。
永遠の反抗期
オザケンにしてもこの人たちの歳のとりかたの不思議なカッコ悪さ具合はなんなのだろう。
— PsycheRadio (@marxindo) July 19, 2021
戦後民主主義の反軍事主義の教育とメディアの空間で「外国が攻めてきたら逃げるのが当然、逃げられなければ戦争を避けて降伏する」というのが常識で良識とされていた時代に育った、一番若手の世代ですね。 https://t.co/zBxPeUJFeq
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) March 13, 2022
永遠の青春で反抗期。
あずまんが自分と同じことを思っていて、やはりこの人の時代を読む感性はリトマス紙になると思った。
いまはネットのリベラルは、大人になりきれない大人や、子どものふりをするのが正義だとカンチガイしている大人ばかりなんだけど、本当に若いひとには彼らに騙されないでいてほしいと思う。
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) June 5, 2020
なぜ東浩紀が現実感・生活感があるかというと会社を経営しているから。その他の人も経営しているけど経営するためにアホを演じている(擁護)。
いわゆるリベラルの生活感の無さが問題なんですよね。
リベラルの正体はこれです。
もう少し分析的にいえば、21世紀のリベラルな学問や芸術は、「かつては反体制的で危険なものだった」という過去のイメージと、「いまではすっかり安全で体制順応的」という現在の現実の両方をうまく使い、そのギャップを金にかえて商売しているということですね。
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) July 4, 2021
幼年期の終わりと都会の子供は上の意味の要約です。「都会の子供」は意味が二つあって、一つは都会=田舎のヤンキーではない、子供=成長できないという意味で使っています。子供を卒業できると「幼年期の終わり」になります。
調べたらサブカル世代ですね。
サブカル全盛の80年代に20代を過ごしたけど、まだ社会に余裕があって何かにつけて楽天的だったなと思う。同世代のほとんどがノンポリだった。大人/子どもの/の部分に留まれた。メインカルチャーの向こうを張るというポーズが成立した。今やサブカルがメインカルチャー。
— 大野左紀子 (@anatatachi_ohno) June 10, 2017
リベラルが嫌ったもの
問題は世代交代出来ていないことですね。
そういや、とある大手漫画雑誌の元編集者(大ヒット作も担当してた)の方、「ふらいんぐうぃっち」の面白さが自分には理解できなくて、「もう俺は若い才能を潰しかねない」って異動願いを出したそうで。若い感性の試金石になってるんだろうか。
— karzusp (@karzusp) September 10, 2020
リベラル左翼は大人になれるか 三島由紀夫と日本自立と核武装 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
商店街は店主が鬼籍に入ったら世代交代が起きた。
ど田舎な地元がとうとう商業地区の開発に乗り出した理由が「反対派の地元商店街の方々が高齢化で死んだから」に天動説廃止を感じる - Togetter
古い価値観はほぼこの本通りだと思う。
わたせせいぞうのイラストが、50代以上に向けた広告に使われるという、時代の流れ。 pic.twitter.com/k2OA9NN5Hm
— ちょご (@chogo2009) November 12, 2020
「ナンシー関って誰?」世代の始まり
上岡龍太郎(1942生まれ)が2000年に引退した。氏曰く、私のお笑いは21世紀に通用しない。新人類(60年代生まれ)も2020年(還暦を迎える)くらいに通用しなくなっているのかもと思った。
ノンポリだった新人類が本来若いうちに罹患して耐性ができているはずの政治病かかると賢い中学生みたいなことを言い出す。
バブル世代が終わろうとしている~いつかは誰も時代遅れ~
引退できない問題
かつて野村克也が年齢と時代には勝てないと言っていた*1。年齢は体力が落ちることと、それに伴う嗜好の変化とかそういったもので、時代は生まれ育った年代の空気感(感性)と、今の時代の差だと思う。今の若いやつはわからんと言ったらそれは時代があなたより先に行ったからです。
オタク第一世代の論客が総崩れになってるのは、どう考えたらいいのか。単に加齢のせいだけなのか。
— 伊藤 剛(アイコン試行中) (@GoITO) November 15, 2019
注:オタク第一世代=1960年代生まれ
今活躍している評論家(風のタレント)はほぼ間違いなく60年代生まれということに気がついた(2019年現在50歳代)。ナンシー関世代(62年生まれ)がそろそろ賞味期限切れになりそうだ。若い時に身に着けた時代の感性・空気感そういったものが徐々に通じなってきている。サザンオールスターズ(78年デビュー)を聞いてきた世代。
作家的な人は人と違わないと駄目なんだろうけど、違いすぎて普通の話が出来ない。
平田オリザ(1962年生まれ)
鴻上尚史(1958年生まれ)。
ちょっと市が後援しなかった理由とかには思慮が浅すぎかもと思います。
— Sparrow (@Sparrow243) October 6, 2021
今でこそ病気や症状の名称に地域の名前は付けないようにしようって言ってるけど、この病名がどれほど地域の人を傷付けた事でしょう。
いろいろ史実とは違う事も描かれてますし、後援しなかったのは正解でしょう。 https://t.co/9qWdeLRR1C
映画『MINAMATA』を見ました。凄かった。いやもう、凄かった。水俣病をめぐるドラマが日本ではなくアメリカが作るということにも衝撃を受けます。水俣市がこの映画を後援しないと決めたということは映画の視点に反対だということでしょう。いやもう、凄かったです
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) October 5, 2021
古い左翼風味が時代遅れになり新しい風が吹き始めたときどうするか。ムーア中将に忠告したラップ少佐はいない。
コピーライターのノウハウ本に
— ベニガシラ (@poppoyakiya) June 29, 2020
「若い頃作った作品はなんでもウケて、自分は天才だと思っていたけど、ある時期から全然ウケなくなった。
才能が枯渇したと思ったが、本当の原因は『加齢』。
作り手が受け手と同じ年代だと無意識にウケるものが分かっていたからだ」
これ、どのジャンルでもいえそう
バブルを経験しているかしていないか。今の現役世代はバブルを経験していない不況世代である。だから志向なり思想が違う。生活がカツカツな人がどうして騒げようか。
若者代表ではないけど率直に言ってこっちが本流。不正追及より生活。暇人の遊びに付き合いきれないのが本音だろう。
今の正しい目線(ライン)~脱イデオロギーの時代~
生活保守である。
政治家の皆さんお願いします。
— つるの剛士 (@takeshi_tsuruno) November 15, 2019
台風の被害で被災された地域の方々が大変な生活を強いられています。
くだらないことに大切な時間を使ってないで
来年の春に桜を見せてあげてください。
本当にお願いします
正しい方か正しくないかではなく、食えるか食えないかである。若者が権威主義的になっているという理由は食えないときに頼れる親分を探しているからだ。70年代生まれが一つの分水嶺でその下の80年代は完全に別物である。
そこを感じていない。バブル世代の評論家の性能寿命(製品として壊れてないが性能が足らなくて使えない)が終わったのかも知れない。
なぜ若者は、それでも「安倍晋三」を支持するのか(御田寺 圭) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
インテリや左翼と激烈に相性が悪い。
対立軸が違う~リベラル語の外側~
生き残りをかけて反対方向に走っている人(芸人)もいるけど、そうじゃないということがわかってない。対立軸が違う。
自分世代を基準(この場合反権力=左)として反対(反権力の反対=右)を選んでいるのだと思うけど、基準にしている時点で違う。そのフレームワークは古い。
古いフレームワークの明快な説明
彼らはポピュリズムを「社会が究極的に『汚れなき人民』対『腐敗したエリート』という敵対する二つの同質的な陣営に分かれると考え、政治とは人民の一般意志(ヴォロンテ・ジェネラール)の表現であるべきだと論じる、中心の薄弱なイデオロギー」と定義している。
また今回、思想的に「リベラル」と呼ばれる知識人が、国内でも国外でも監視社会を積極的に肯定してしまったことも覚えておくべきでしょう。都市封鎖や外出自粛をめぐる議論のなかで、「保守とリベラル」、「体制と反体制」、「監視と人権」といった従来の対立軸がかなり仕切り直しになったように思います。そのインパクトは、数年たって振り返った時に初めて分かってくるのではないでしょうか。
これからの主軸たる若者世代は、リベラルが前線で戦っている人に後ろから石を投げる人に見える。批判なき政治は間違いだが、批判は若者にとって嫌がらせに見えるそうだ*2。批判している人のカラーが極悪だからだと思う。
国民の皆さんで安倍首相にお疲れ様、ご苦労様を言いませんか?
— つるの剛士@短大生👨🎓 (@takeshi_tsuruno) May 25, 2020
震災の時、テレビに出てくる度お疲れ顔になっていた枝野さんに"お疲れ様です!寝てください!"と労った時のように。
政治家の皆様も同じ人間。人です。
未曾有で大変な時こそ、皆んなで励まし労い合いませんか?
今頑張ってる全ての人に。
つるの剛士のほかにサンドウィッチマンの伊達ちゃん(1974生まれ)もこのラインです。
つまり、こういうことです。
高校生がマスクホルダーの贈り物 罵声浴びる区職員、涙 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル
もっと詳しい説明
アメリカでも無視される人々
マイク・モンテイロが「アイン・ランドはアホ」と指弾する先にあるシリコンバレー的価値観への批判 - YAMDAS現更新履歴
トランプ旋風を生んだ低俗リアリティ番組「アプレンティス」 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
漫画だとワンピース。
リベラルは冷たい
専門家もリベラル(当時は民主党)は冷たいと言っている。
新聞記者と会話すると、いつも意見が一致する点ですが、自民党は基本的に親切でウェット。合理主義の民主党・民進党とは違う。それが自民党の力の源泉の一つだと思います。この点で公明党も似ている。
つるの剛士(1975年生まれ)を典型的なマイルドヤンキー*3と設定する。そうすると都会のインテリと激烈に相性が悪い。
愛する世界はこれである。
二階俊博幹事長が言うように、“GNP”、義理、人情、プレゼントは大切でしょう。
(前掲)
ちなみにあずまんこと東浩紀も指標に使えます。彼はリベラルですけど微妙にリアリストなところがあるので(会社経営者)、彼が方向を変えたらまず間違いないです。
日本のリベラルは、欧米のリベラルを輸入していればまちがいないという態度を改めるべきだと思う。暴動がない国のほうが、暴動がある国よりよい。この点でぼくは、保守的といわれようがなんだろうが、現状を「おもしろくなってきた」と捉える人たちとはまったく違う立場です。
— 東浩紀 Hiroki Azuma (@hazuma) June 4, 2020
若い人に学べ
かつて米長邦雄は若い世代である羽生世代に新しい将棋を教わった。彼らは序盤の精緻化に貢献した世代である。古い将棋を捨てて新しい感覚の将棋を取り入れて名人位を取った。その後その羽生善治に名人位を取られるのだが。
これからの中心は80年代生まれである。
「日本すごい」の対義語は「日本は遅れている」です。つまり同じ穴の狢です。
技術は上がるが感覚は古くなる。
若い人が代弁すると・・・
尾身会長×りんたろー。新型コロナ対談 『若者は、緊急事態宣言を知らない!?』|サイカルジャーナル|NHK NEWS WEB
増補新版 ナンシー関 ---没後10年 おかえりナンシー (文藝別冊/KAWADE夢ムック)
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/10/22
- メディア: ムック
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
*****************************************************************************
吉本隆明の「警告」
『擬制の終焉』で語られた「あんぱん」発言があるそうだが、左翼は乗り越えられたのだろうか。
60s(シックスティーズ)~60年代生まれの文化人~
題名の元ネタ。
日本赤軍の「魔女」5月28日に20年の刑期満了、ついに出所 「革命」という言葉の魔力と学生運動、今の20代はどう見る | 47NEWS
リベラルの正体
「安倍礼賛者」にされた左派の論客 リベラルは共闘下手 - 2019参議院選挙(参院選):朝日新聞デジタル
アンケート「意見の異なる者の口を封じてよい」保守3%リベラル19% 、 「思想信条を理由におつきあいをやめる」保守24%リベラル43% ー ノースカロライナ大学等調査 - Togetter
『「リベラル」でないと人間扱いされない』バラモン左翼問題 - Togetter
Simon_Sin氏、『映画秘宝』編集長DM恫喝騒動を「オタク集団」のせいにする - Togetter