売る技術だけ特化問題
いわゆる糞本と言われる類いは著者のご尊顔が出ているパターンが多い。
『表紙に著者の顔写真が載っている本には手を出さない』これだけで驚くほどQOLが上がる…という意見に様々な感想「著者が腕組みしてる本も手を出さない」 - Togetter
昔のゲームで言うとキャラゲー。いわゆるファンなら買いのアイテム。だから商売としてはすごく正しい。
実際本を出した人も書写の顔が映っている本の方が売り上げが良いらしい。問題は中身より外見に金をかけすぎていること。たぶん売れない中、売れる要素を掛け合わせるとそういった物になるんだと思う。文章もゴーストライターが10時間くらいインタビューして資料を集めて書くそうなので中身はそれほど良い物ではない。本は再読に耐えうるものが本であって一読して捨てるものならKindleで十分である。その手の本は本当に流し読みできるようにできている。Kindleはまだ熟読に耐えられないと思うけどどうなんでしょう。それを言うと映画は映画館で見ることに最適化しているみたいな話になって、金曜ロードショー派としてはつらい。
言いたいことは良い本は教科書の類いです。これは著者近影はないし、時の試練に耐えている。定番化しているので読んだ先輩もいるし解説書も充実している。大抵古典と言われています。古い故に日本語として文章がこなれてないですが。
これが古典。
昔ならベストセラーよりロングセラーと言われていました。あと出している出版社とレーベルです。中公新書は今のところ御三家で唯一質を保っています。
ただ、著者もタレント化して売らないとならない状況らしいので、この分類方法は難しくなると思います。
売れる本がないと名作古典が出ないのでどんな本でも売れないと困るというジレンマ。