AIの餌食になる産業
人が高い産業
GSがトレーダーからプログラマに変えたそうです。数百人のトレーダーから数十人の技術者=取引プログラムを書く人へ。これは報酬が高い(初任給700万円平均数千万円だとか)ので置き換えしてコストダウンが効く。さらにプログラムは人間より優秀かもしれない。
MIT Tech Review: ゴールドマン・サックス、自動化で株式トレーダーを大幅削減
機械と人の戦いで人が高いところから機械に取って代わられると言われている。産業革命のイギリスは人が高かった。さらに機械を動かす燃料が安かった。だから機械化は負担にならなかったそうです。アメリカはそもそも人が居ない。さらに資源が豊富にある。機械化しないと損という条件で、これは世界史史上ない条件だそうです。効率より多少燃費が悪くても一気にマスを押さえた方が儲かる。オイルショックで省エネ方向になったとき大変だった。そのときに省エネの日本車が入ってきた。
育成に時間がかかる目利き
まぐろの目利きは10年くらいかかるそうで、そのコストを支払えるところは名店くらいだと思う。その10年分の修行部分をAIにやらせるというアイデアが実現化した。
くら寿司が目利きをAIにした。
AIの導入は間違いを許せるかどうか
完璧か?といとそうでもなくてプロの人を基準にすると90%近い。
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ここが実は一番大切なところだと思う。打率9割を使えると判断できるかどうかがAI導入の基準値になる。別の言い方だとどの程度エラーを許せるか? キュウリの選別は7割だったと思う。さらにエラーを人の責任出来ない場合の心理的側面もある。自動運転の問題がすでに機械ではなく、倫理面になっている。機械の事故は一般的に所有者責任です。
AIも裏方ビジネスになりそうという予感
AIを必要とする仕事は無数にあるのだが、現在の技術だと、その都度作ることになり、根本的にスケールするビジネスとしての展開を設計するのが難しい。そこがけっこうネットやITでのビジネスと違う難しさだ。
汎用性がなく特化技術としてしか有用性を示せないらしい。そうすると組み込み系プログラムになるのかな。
人の手による教師データが未だに有効。機械の学習コストが人を上回っているかもしれない。
モデルをカリカリチューニングする数学の天才に頼むよりドメイン知識を持ってるベテランのおっちゃんの意見聞いて綺麗な教師データ作る方がよっぽど精度上がるんだよな