新聞が消えるとき 週刊漫画より単行本が売れる時代から考える

新聞のマネタイズ

日本で一番売れている漫画雑誌は週刊少年ジャンプである。そしてそのジャンプの週当たりの発行部数*1をワンピースの初版部数*2が超えたと一時話題になった。多くの読者は毎週ジャンプを読まず、特定の一作品を単行本で読むということである。無駄を排除し効率化している。最近だと『鬼滅の刃』になる(アニメ化されるまであまり売れてなかった)。『鬼滅の刃』が出るまで漫画の単行本でさえ、あまり売れてなかった。今年(2019年4月~2020年3月)の単行本の売上の多くは『鬼滅の刃』になっているはずである。つまり本業の週刊漫画雑誌は長期低空飛行、副業の単行本は数冊の漫画に過度に依存している。今や単行本の売り上げがないと連載も難しいと言われる。

これが新聞にも来るかもしれない。実際新聞の発行部数は落ちている。質の高い記事はあるが、なにせコストパフォーマンスが悪い。普段はヤフーニュースで見て、気になる記事は有料部分を買うようになるかもしれない。noteはそれに近い*3

ただ質の高い記事はコストが掛かっている。単品で他の売上を支えられるほどではない。だから他の質の悪い記事とセットで新聞という束で月いくらということにしないと支えられない。効率重視の世界で新聞は結構大変そう。新聞屋は本業が不動産屋なので金は稼げるけど。

 

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

 

『鬼滅の刃』既刊全22巻で1位〜22位独占の快挙 シリーズ総売上は9,000万部を突破【オリコンランキング】 | ORICON NEWS

 

新聞がなくなる日

新聞がなくなる日

  • 作者:歌川 令三
  • 発売日: 2005/09/06
  • メディア: 単行本