神エクセルが生まれる理由を推理する 一太郎が買えないため

マイクロソフトのTeamsがなぜ使われるのかという考察だが、三行で言うとタダでついてくるから。

coralcap.co

詳しくいうとTeamsをはじめマイクロソフト製品群はクラウドを含めた環境が一つの統合環境(パッケージ)なっており、なおかつ取引先も使っている(ネットワークの外部性)。これはグーグルクラウドも同じ。

これがエクセルにも言える。

神エクセルの問題は実はワードの問題である。ワードは日本の書式習慣にあったものではない。特に初期word95あたりは使い物にならなかった。word2000当たりでようやく何とかなった。

この米国製ワードより優れていた日本語環境を用意したのが一太郎である。しかしエクセルにワードをつけて売りさばいたofficeセットに太刀打ち出来ず、PCを買うとタダでついてくる標準搭載から消えていった。

(日本はパッケージを追加購入せず、PCに付属させる仕様が「標準」になってしまって、最近日本支社はこの付属売りを米本社に説得する必要があった)

(PCに付属させる組み合わせはLotus 1-2-3一太郎という他者同士の組み合わせもあった)

この時点で一太郎は追加購入が必要になった。知っている人以外は一太郎は買わない。経理担当も必要でも買えない。

(知っている人はATOKを買うと一太郎がついてくると言われるくらい、ATOKのできが良い。後に単体発売されるようになった。)

 

そうすると一太郎の強力な日本語作成機能を他のソフトで代替する必要がある。それがたまたまエクセルだった。エクセルならどのPCでもついている(外部性)。それが神エクセルとして進化した。

一太郎を買えばすむことだけど、みんな使ってないし、読み込めるけどずれる。と、言うことで神エクセルは永遠なり。

ちなみにマイクロソフトはオフィスソフトを売っている企業ではなくて、クラウドを含めた環境を売っている企業になっている。ナデラは凄かった。

今日でCEO就任満5年、サティヤ・ナデラがMicrosoftの企業文化を一変させた秘密 | TechCrunch Japan

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一太郎2020 通常版

一太郎2020 通常版

  • 発売日: 2020/02/07
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