首相は自民党内の社内政治 マスコミはきっかけに過ぎない

 

総裁選

首相はマスコミがいくらたたいても大丈夫な理由は対立候補自民党内部にいないから。総裁(=首相)は徹頭徹尾自民党の社内政治なので次期総裁の有力候補がいない限り現総裁は安泰である。

派閥と人事

有力候補は派閥からでる。その派閥で有名なボス(親分)は田中角栄田中派)や中曽根弘泰(中曽根派)である。

派閥がどう影響するかというと以下の文でよくわかる。ちなみに大平は田中派ではなく宏池会である。

初めての国民参加型(一般党員・党友に投票権付与)による予備選挙が導入された1978年自由民主党総裁選挙において、田中派は現職の福田赳夫に挑む大平正芳を支持。

後藤田正晴 - Wikipedia

自身が所属する派閥だけでなく、他の派閥の支持も必要である。この結果大平内閣が出来た。大平は田中角栄首相時代の外務大臣でもある。

派閥とは人材育成である

派閥は人材育成とプールする場所である。

中曽根の派閥に人材がいなかったため他派閥の人材を「借りた」。

自派の人材難に悩む一方で内務省の後輩として後藤田の手腕と実力をよく知る中曽根本人の強い求めによるものであった

もちろん党内バランスを考えて他派閥のところから引っ張ってくる。

 

ちなみに後藤田官房長官田中派の人脈だが中曽根総理直々に請うた人材である。だから昔はあの人はどこの派閥かが人事として重要だった。昭和の記者(新聞の政治物)もたぶん人事にやたら詳しかった。政治ではなく政局に強いのである。

 

派閥の動き。かつてのほどではないがやはり派閥は重要。

カギ握る大派閥 竹下派は波乱含み(産経新聞) - Yahoo!ニュース