リベラルの欺瞞 問題に「する」こと「しない」こと

 

今北産業

エリートが問題として「認めた」ことと「認めないこと」がある。で、差別(狭い範囲)は認めたことで、それ以外は無視している(アジアへの差別や黒人・白人の貧困問題はないことになっている)。

アジア系への差別

「ゴキブリみたいに汚らしい」─アジア系差別が止まらないアメリカ | クーリエ・ジャポン

アメリカ アジア系移民をねらったと見られる暴力事件が深刻化 | アメリカ人種差別問題 | NHKニュース

日本の寺 放火などの被害 米・ヘイトクライムの疑い

シアトルでも日本人女性が暴行を受け重傷、衝撃を受ける日本人コミュニティ|シアトル発 マインドフルネス・ライフ|World Voice|ニューズウィーク日本版

有色人種限定

有色人種600世帯に毎月500ドル、米加州でベーシックインカム実証実験 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

人権保護の対象を選ぶ。それ以外は踏みにじる。

90年代の事件

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それを利用したのがトランプ。

 

問題にしないことの一例

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左派系各紙の憲法記念日の紙面に私が落胆したのは、それらが、この物理的(生命・健康)にも経済的(営業規制)にも切迫した危機に直面した状況のなかで、あえて「ジェンダー」という観点から「承認(アイデンティティ)の政治」を前面に押し出し、「再分配の政治」を軽視しているからなのだ。

「夜の街」の憲法論―飲食店は自粛要請に従うべきなのか | Web Voice

 

 

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欧米リベラルの仕草~保護すべき対象を好みで分ける

彼らが無視してきたことをまとめるとこういうことになる。

差別には厳しいが、貧困には寛容。

経済的な格差が拡大する中、リベラル派が多文化主義やマイノリティなどの問題に入れ込みすぎて、ラストベルトと呼ばれる地域に住む白人労働者層を包摂しなくなっていってしまった。

トランプが分断を生んだのか、分断がトランプを生んだのか…“リベラル派”の課題がアメリカ大統領選で改めて浮き彫りに? 【ABEMA TIMES】

 

長く書くと

 

私が学んでいる大学院にいる黒人女性や指導教官であるインド人女性が最初に指摘したのも、貧困問題だった。そういうところに言及せず、いきなり外交や縁故主義の問題を指摘するあたりが、典型的な民主党支持者の白人男性だと思った。

(強調引用者付記)

ずっとこのことを指摘していた人はリベラル側にはいなかった。無自覚に差別的対応をしている。イルカは保護すべきだがそれ以外はしなくて良いということをしている。

つまり彼らは「差別」(されているから介入すべし)と「無視」をしている。(反)差別と無視を使い分ける。

ちなみに高学歴が読む新聞は難しいので読んでも理解できない。つまりNYTなども所詮内輪向けの新聞である。

これからの学歴の話をしよう "知の差別"が招く分断 :日本経済新聞

 

 

無能な権力者

権力者は問題を解決する義務がある。それができないと「王殺し」になる。王殺しの物語はよくある物語構造である。

リベラルはその問題から自由になった。彼らに王としての責任はない。権力を保持できる義務が発生しない。

 

エリートは努力を過大評価する

環境を無視して努力を最大評価するのがエリートである。

強調引用者付記

勤勉であるから良い学校で教育を受けられる、勤勉であるから社会に出てからも特権を受けられる、と子供の頃から洗脳された結果、勤勉でない連中≒反リベラルはクズだとなってしまうわけです。ここが崩れると、自分達が特権を受けている基盤も崩れるわけで、それこそ洗脳された信者が新興宗教団体を抜けるよりも遥かに難しい認識の転換となるわけです。

 

リベラルが人種差別やLGBTQの問題に取り組む理由もこのロジック上に存在しています。この人は勤勉なのに、黒人/性的マイノリティだから、という理由で特権を受けるに値しないのは良くない、というのがリベラルの考えの本当の所です。

リベラルの正体である勤勉で機会のためなら引越しも厭わないハイパーバトルサイボーグ達と、勤勉になる機会すら与えられず地元に留まる反リベラル達

note.com

結論

今度のイルカは誰だ?

実はリベラルは賢くなく、かといって優しくもない。力を持つものが恣意的にその力を行使しているだけであることが明らかになった。本人たちはその自覚はない。このことが一番の根幹である。エリートが大衆を見捨てたのである。

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