文化とスポーツは誰のものか
芸術に関しては教養ある人たち、すなわちエリートのもである。美術系の先生たちが漫画をアートとして認めなかったという話があるが、彼らのアートとは西洋美術であり、日本では西洋に再発見された浮世がアートになる。よって漫画アニメは芸術に入らない。
これは正しくてアートは古代ギリシアから続く文脈がある。これを知らないとアートは売れないと気がついた人が村上隆(芸大出身)である。
(西洋美術の入門書。すごくわかりやすいです。アートの享受者は権力者までわかる。)
大衆の文化
選挙で選ばれた政治家がエリート向け文化軽視なのは当然で、大衆の支持を得られないからである。別の言い方をすると金持ちエリート向け政策は受けが悪いのである。
大衆にとって文化とはアニメ・漫画・テレビ・邦楽・お笑いである。決して西洋美術や音楽ではない。舶来ものは眼中にない。
スポーツの高度化
スポーツも同様に、金持ち専用機になりつつある。アスリートが徐々に専業化して、幼少の頃からスポーツ塾(いわゆるお受験の塾に近い)のようなところに通える人のみがスポーツが出来るようになっている。フィギュアスケートはものすごくお金がかかる。だからそれを出せるだけのお金があるか、出してもらえるほどの才能ものしか出来ない。
科学は役に立たない
日本人は現世利益主義なので今すぐ役に立つものでないと支持しない。今すぐ役に立たないのが科学である。役に立つのが技術である。日本の大学で理系と言えば工学部になる理由はためである。