グローバル化はインテリにとって利益があるのだが、唯一利益を得られないのが日本の新聞やテレビ局である。だけど彼らは西洋エリートのものまねをする。西洋エリートは利益があるけどローカル産業であるマスコミは、実は地方の衰退とパラレルなのである。東京も世界で見れば地方である。
ローカル企業としてのマスメディア
新聞やテレビ局はドメスティックな企業群であり、国際化できない産業である。例外はCNNやNYTやFTでこれは世界中で売れる。日経がFTを買った理由はたぶんその辺だと思う。国内投資よりまし。
「ローカル」産業の衰退
毎日新聞社が40億円超の減資で“中小企業”に 社員からは動揺も
今問題になっていることはローカルの地盤沈下である。ワールドで見ればローカルは日本、ジャパンで見れば東京以外の地方になる。
日本の地方
この地方への政策を否定したのがメディアである。gotoトラベルは500万人の雇用と30兆円産業とその周辺まで含む政策だった。
世界の地方
日本は世界の地方で、中心はもちろんアメリカである。でも主に東京のインテリはアメリカを見過ぎて(CNNやFTを読んで)、自身がアメリカの東海岸・西海岸と同一視する傾向がある。世界的に言えば地方民なのにである。
メディアはアメリカの植民地なので自立した物言いができない。
五輪の「東京という地方」への公共事業と捉えると世界の見方が変わる。公共事業の是非は置いておく。
日本にない視点
わかっている人は分断をテーマにして、その分断は主にエリート側の問題とする。日本のエリートは無視する。
コロナで鮮明になった中国の脅威 「制御する態勢が必要」エマニュエル・トッド氏が指摘 (1/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)
肉屋を支持する豚は日本のマスコミである。