佐藤栄作と中田英寿 メディアとの付き合い方を変えた人

言語明瞭意味不明

時系列で語ると佐藤栄作内閣総理大臣)からになる。

佐藤栄作総理は自身の辞任会見で新聞を排除した。理由は「新聞は嘘をつく」から。そのときはテレビカメラ(NHK)を当てにした。

(2020年でも望遠レンズによる圧縮効果を使って嘘をついた新聞があった。)

時代は進んで今やテレビも「演出」する。

中田英寿(サッカー)もマスコミのおもちゃになった人だ。彼は新聞もテレビも当てにせず、当時、日本で普及し始めたばかりのインターネットでナカタドットネット(nakata.net - Hidetoshi Nakata Officialsite -)を立ち上げた。ここで既存のメディアを通さず、自分の言葉で語るようにした。今ならyoutubeになると思う。

ニンテンドーダイレクトも同じである。飛ばし記事に業を煮やした任天堂が「直接」お届けする仕組みを作った。ただしこれは非公式の見解である。任天堂が公式で語っている訳ではない。ゲームファンの感想である。公式には一度やったら好評なので続けたくらいの感じである。さすが京都の企業。

最近だと政党も直接方式をとっている。特に自民党がよく使っている。新聞テレビを通すとねじ曲げられるため(発信側の認識)、直接ネット発信するようにしている。別の言い方だとそれでも通用するネット社会になっている。自民党が下野してから対策室のような物ができて学習したのだと思う。

 

外野は放っておいて、わかる人だけわかるようにする。外野は素人なので意見は言えない。文句に価値はあまりない。

ネットは一方通行ではない。馬鹿を言ったら叩かれる。もちろん正しい意見も突っ込まれる。さらにそこに突っ込まれるのでその部分は健全である。ただ個人的に負の面が膨張しやすいように思える。拡散するコストが安価なためだと思う。

既存メディアに品質保証がなくなった現代でどうなるかは不確定である。

 

情報参謀 (講談社現代新書)

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