「大きな物語」の喪失と代替としての国家
大きな物語の定義がはっきりしない。
大きな物語の終わりはソ連崩壊で、これが日本の左翼を終わらせた。
戦後民主主義が国家を悪と決めた~愛国心なき国家~
変わって民族主義的な要素が大きな物語として出てくるはずが、日本はこれに強い嫌悪感があるため代替物にならなかった。
ゼミでの日本人学生と留学生との「政治意識の差」は歴然。もちろん、留学生はそれぞれの国家の「上澄み」であるというのは差し引いても、自国の立場に関して意見を言える留学生と、いえない日本人学生の差は明らかで、そして日本人学生はみんな「私は何も変えることができない」と考えてるのだろう。
— desean takahashi (@desean97) May 9, 2021
手垢の付いた巨悪を叩く物語~ビッグブラザーはいなかった~
リベラル左翼が敵として認定する国家権力だが実情は、
社会学系の人にもわかりやすく説明すると「反権力」というのは「権力」という名の「大きな物語」があった時代の概念なわけですよ
— (Ǝ)ɐsıɥıɥso⅄ ouɐɓnS (@koshian) May 7, 2021
日本では汚職事件等々で平成前半くらいまでに膿を出しまくってきたので、今はそんな巨悪の権力が存在しない、まさに大きな物語の終焉が20年前には起きていたわけ
巨悪は存在せず、また悪であるはずの政府を叩いたら、その下にいる労働者まで叩かれた。gotoトラベルである。
例えば旅行業は、実は裾野が広く30兆円産業と言われている。 例えばお土産用の小豆相場が下がったとか普通に起きている。
地方を都市インテリである中央線文化人が気にしていない(バラモン左翼)。
これでは選挙に勝てない。
危機の時の強い父親像
対して右翼側は強権的な強い父親像をシンボルにしている。
過去記事
政治のビッグマウス 先手先手と言わなければならない理由 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
映画「鬼滅の刃」のヒットは日本型フェミニズムの死かも - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
国民のスピード感に狂わされる政治家と役人 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
ただし現実はコロナ対策を見るように、そもそも権力の源泉である兵隊(公務員)が少ないため(これは強い権力が実は幻想と同じ)、対処できず「強い言葉のみ」で被害を抑えられない。
反権力の弱点~父親になれない大人子供たち~
この強い父親像が反権力にも必要である。王殺しして代わりに王になることが求められている。しかし反権力(反対派)は文句をいうだけで、決して王になろうとはしない。だから主導権(政治だと政権)が取れない。
例えばこんな記事を書いているor支持しているうちは主導権を握れない=問題を解決できない。
ワクチン接種完了、日本到着分の15%止まり ロイター通信「遅い」 | 毎日新聞
残念だけど長年サボってきた人が一夜漬けでどうこうできる問題ではない。と、言うより兵站部分を削ってきたのが日本(日本国民が支持した結果)である。
物語が消えて欲望だけが残ったと言ったのがあずまん。これを欲から銭へと変えるとyoutuberかもしれない。