反体制は商売を指摘した人の心配事
評論家山本夏彦は左翼系の出版社は(少なくとも上層部は)商売で反体制をやっている。しかしそれを信じて入社した若者はそれを信じていると指摘した。
その結果、信じている故にやめられないだろうとも。商売なら売れないならやめられる。しかしそれは出来ない。
孫引き
私は「商売としての反体制」と題して岩波書店と朝日新聞にそれとなく言及したことがある。資本主義の権化であるマスコミの反体制は商売としての反体制で 、商売として不利になればポルノはやめることができるが反体制はできない。重役はそのつもりでも下っぱは本気になっている
東浩紀もリベラルは商売と指摘している。さらに一般には広まらないとも。これは大衆をマーケットとして取り込まないと選挙で勝てないという意味でもある。言論商売としてマーケットとして取り込めてない商売人の視点からも正しい。リベラルマーケットは縮小するためリベラル内の内戦が始まるだろうという予測が出来る。
東は商売人としても見ている。
ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ, 709)
商売を本当だと信じてしまった人の話。