テレビは長文を表現できない
以前島田紳助がテレビの放送に乗るには30秒以内と言ってました。それ以上だとディレクターが切るからです。ディレクターはテレビのプロなのでどのくらいの長さが有効かわかっています。それが30秒なのです。ですからテレビでの説明は30秒以内です。ワイドショー的な番組でコメントを求められると10秒以内で答えないとならない。
ロングな話は退屈になった論 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
その結果どうなるかと言うと短文の特徴が出てくる。
短文の特徴
メッセージ性が強くインパクト重視になる。ただし論理性は欠落する。
このカテゴリーの評価者は、よほど論理的でない限りインパクトのある短文を好む傾向が明確に見て取れます。具体的には、警句、コピーライト、造語、そしてメタファーなどに高い評価を下します。
インパクト重視という話は上岡龍太郎が芸人論で述べていたことと同じです。インパクト重視で下品な芸がテレビで受ける。どうなるかというと一発芸の乱発になります。一発芸は一発だけで持続力がない(地方営業で食えるそうですが)。
葉っぱを拾うテレビ
葉っぱをいくら集めても木にはなりません。葉っぱをつなぐ枝や幹が必要です。でもそれがわからないと最終的に陰謀論でつなぐことになります。
テレビ的の弊害
テレビ内で育った人はピンポイントで正解を出すことに特化します。だからこそ出続けられます。ただしそれだと連関的発想が出来ません。つながりが理解できないのです。
テレビは短距離
テレビは瞬発力が入ります。これが落ちると反応できません。かつてビートたけしが北野武として映画を取る理由にしたのがこの反射神経です。映画は脚本の書き直しが出来ると言っていました。テレビはやり直しが基本的にないです。コント番組はそれが出来るのですが金がかかって昨今のテレビでは難しい。今、コント芸人が大変な理由です。コント芸人で実際出来る人は志村けんくらいです。くりーむしちゅーもウッチャンナンチャンも司会をやっている。
長文は長距離走
スタミナが要る長文
部分の総和は全体にあらず
部分でかかった気にさせる。しかしわかってはいない。