自称進学校と底辺校~高校の生き残り方~

公立高校であっても15歳人口減は避けられない。そのため営業努力が必要になる。

行われる改革は大きく3つ。抽象化すれば評判を上げる。

まず私立は、

1.私立なら甲子園に行くという運動部関連が出来る。

2.さらに学力向上を狙って自称進学校になる手もある(ゼロ時間目など)。

ただしそれはある程度のレベルが必要である。

大学進学実績を上げる場合、入学時点で学力が期待できないとそもそも鍛える余地がない。そして高校入学時点で学力は固定化されている。そうなると可能性がある学校は最低偏差値55以上になる。ドラゴン桜の学校偏差値が55以上と推定されている点が非常にリアルである。自称進学校は大体偏差値60以上であるが70は無い。ただし東大は無理だけど。

公立が上記の手は使えない。よって第三の手を使う。

3.見た目を良くする。

例の黒髪強制は底偏差値高校をターゲットにしている(アンケートで6割の学校だった)。黒髪を欲する人向けのアピールで地域住民だけでなく保護者=スポンサーを見ているはずである。黒髪だけが通う学校が安全かどうかはわからないけど、茶髪とツーブロックよりかは安全に見える。

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公立校がなぜするのかというと、15歳が減っていることと高校の授業料がゼロになって私立と同じ土俵に立つようになったからである。私立より安い授業料が公立最大の利点だったのだが、それが無くなり私立と生徒を取り合いをすることになった。公立も大変である。

一度差が付くと変更不可な現実がある。中学校で導入して偏差値(ランク)が固定化した事例が品川区である。

中学校の学校選択制が危険な理由と、現実的に選択制になっている高校受験の現実。

むしろ、各学校でやれる工夫の幅が小さい中で、一元的な尺度で学校の評判が決まっていき、ひとたび悪評に見舞われた学校は、教師たちのさまざまな努力や工夫にもかかわらず、ずるずると入学する生徒は減っていく、というふうなことが起きてしまうはずです。

 これを極端な悲観論のように思われる方もいるでしょう。でも、たとえば学校選択制をいち早く導入した東京都品川区の公立小中学校の選択動向を見ると、そうなっています。入学者数が減った後に巻き返しができた学校はごくわずかで、ほとんどは増加と減少の二極化傾向にあります(小林哲夫「親子の本音が招く人気校への雪崩現象」『中央公論』2006年11月号)。

学校選択制は、「ダメな学校」を構造的に作り出す: hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

 

 

 

 

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地方に残る「自称進学校」はムダ学習の温床だ | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

おまけ

下着の色は白なのか

これは連想ゲームである。

不順異性交遊禁止→純真無垢であるべき→白の下着。

決して大人の下着ではない。

男女は並んで下校してはいけないという校則(中学校)があったらしい。