ポスト冷戦構造と20世紀の残滓
結局1960年代と70年代の学生闘争の世代の方々が形成した思考枠組み、①米国は好戦的、②日本の保守政権は米国に追従、③社会主義の中国やソ連の(ロシア)人民と連帯すべき、という思考が現在に至るまでマインドコントロールのように再生産されて、多くの人がその思考でウクライナ戦争を見てるのでは。
— Yuichi Hosoya 細谷雄一 (@Yuichi_Hosoya) March 31, 2022
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20世紀は割と単純に米ソ冷戦で見ていればよかった。それがソ連が崩壊して二項対立が消え多極化し、中国の台頭によってより複雑になった。これに戦後民主主義世代(昭和生まれ昭和育ち)はついてこれない。
民族主義的な意味でも左翼的な意味でも反米なら親ソ親中でよかった。今の時代、反米なら親露や親中という単純さはもうない。かといって民族主義的に親日本というポーズを左翼やリベラルは取れない。
過去の対立軸は使えない。昭和世代はそこが弱い。反権力が使えないカードになったように。
かつて書いたように古い世代の価値観というより、その世界観が20世紀に賞味期限が切れてしまった。彼らはわからないのです。感覚の問題であって知能の問題ではない。
感覚が古い人たちの事例。天動説を信じている人々。
岡田斗司夫(58年生まれだが)がその世代と対談して話が通じなかったと述べていた。
団塊の世代は世界を破壊した。その下の世代は破壊された世界を再生しなければと思っている。価値観が合うはずがない。
岡田斗司夫の世代(第1オタク世代)は60年代生まれなので上で新人類と書いた世代と同じ。ただ彼は別の側面で経営者なのであずまんと同様に現実(リアル)がそこにある。
古い世代が多極化した世界をうまく認識できるかどうかである。脳は体力がないと使えない。
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