戦後軍事はタブーになった
そういう雰囲気があったのは事実である。軍事を語ると軍国主義者と罵られた。表で語られる話題ではなかった。軍事マニアは日陰者だった。オタク差別はなかったことにされそうだが、これもそういう話にならたないようにしないとならない。
「戦争」のイメージがあるだけで批判される…日本で「軍事研究」がタブーになった歴史的理由(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース
70年代は自衛隊に対するいじめが防衛白書に乗るくらいひどかった。
防衛白書に記載されていた「自衛隊員に対する公的機関のいじめ」について - Togetter
キーンやサイデンステッカーは歴然とした「軍事研究」で日本語をやったのですが、東大では研究室員が「軍事アナリスト」と新聞に書かれただけで「この肩書きの使用をやめさせろ」と大学「最上層部」から私がお叱りを受けました。先輩方はこの不正常な状態に指一本動かしてこなかった。だから負ける。 https://t.co/1h9hqxfI2l
— Satoshi Ikeuchi 池内恵 (@chutoislam) March 13, 2022
お茶の間で軍事の議論、大丈夫ですか? 元防衛研主任研究官に聞く:朝日新聞デジタル
80年代でも中国タブーはあった。冷戦後ソ連タブーが消えて共産主義・社会主義タブーも薄まった。まだあったのが北朝鮮タブーだった。これは拉致を求めたことで消えた。
戦後のタブーが2022年で終わりつつある。
どうタブー化したかは本書にヒントがある。自己検閲である。
平和教育に浸かった日本では、軍事が絶対的な悪であるとする絶対的平和主義への信仰がかなり強いので、一定の防衛力を持つことが抑止力になって平和を維持することに貢献するということへの理解が不足しています。なので安全保障政策の議論をすること、旧教と新教との宗教戦争並みに分裂する。
— Yuichi Hosoya 細谷雄一 (@Yuichi_Hosoya) March 12, 2022