軍隊とリベラル(左翼)

守られた世界での遊び

親の保護下で悪態をつく

米ソ冷戦下では戦争反対を掲げていれば良かった。実質米軍の保護下にあってその米国には核兵器がある。そういった保護あってこそわがままを言ってられた。それは保守側も同じで金を軍隊に突っ込みたくない。お金を経済に入れて復興したいという敵同士の思惑がうまく一致した。相思相愛ではないが利害が図らずも一致してしまったのである。

日本海の分厚い壁

心理的な部分で日本は海という自然の防壁がある。中国のように万里の長城を築かなくてもよかった。この壁が守ってくれたおかげで内側の論理だけで回せたのである。例えば非武装中立である。

「護憲・平和・安保反対」を掲げた。特に自衛隊については非武装・中立を理想とし、違憲の立場をとった。政権与党に歯止めをかける野党第1党として支持を集め、50年代後半には衆参で約250人の大所帯だった。

(中略)

朝鮮戦争の勃発により、アメリカが日本を戦争しない国から強い国にしようと対日政策を変更したため、国民の意識が「社会党を強くして戦前に戻らないようにしよう」となったことも大きかったと指摘する。

政党として生き残れるのか――最大危機の社民党 77年間の栄枯盛衰と参院選への秘策(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)

時たま国際政治は平和ぼけに冷や水を浴びせる。例えばミグ25事件である。

北海道のレーダー網を突破して侵入してきた。

湾岸戦争もそうだった。一人平和を唱えているわけにはいかなくなった。

評論家の準備不足

ウクライナの時、初手で平和ぼけした日本人(60年代生から上の世代)が間違えた。なぜ間違えたかというとロシア=かつてのお仲間(社会主義共産主義)ということと、隣国ではない(ウクライナは陸続きの国)=心理的に遠い国だからである。

ロシアはおそロシアと言われるくらい悪名高い国である。ソ連時代からの怖い。ロシアになってもチェチェンで怖いことを実行している。

リベラル勢力、かつては左翼でその前は進歩的文化人が戦後70年軍事をまともに考えてこなかったツケが来ている。蓄積なき議論は空理空論でロシアの戦車に踏み潰される。リアルタイムで進行している状況について行けない。理由は基礎(思考の土台となる)がないから。軍事専門家はさすがに基礎がある。国際政治学方面は失敗したらしい。合理的に考えれば進行はないとみていた。西洋学問の限界を見た気がする。軍事専門家はいつでも戦争ができる状態だったと言っていた。

リベラル側も軍事を研究しようという試みがあったらしい。ただ現実は反対のための議論であって前提が共有されていない不毛な行動であった。シノギなので反対すればお金が入ってくるのでそれでも困らなかったのだろうと思う。

geopolitics.hatenadiary.com

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悪魔払いの戦後史で悪魔は何かということである。