鬼に勝てない桃太郎の価値~二項対立の世界での正義~

the elephant in the room

(誰もが気がついているがあえて触れない現象)

 

力なき正義は正義ではない

与野党の戦いは二項対立である。それは小選挙区での戦いがそうであるからである。かつては3議席を与党2議席野党1議席で分け合っていた。小選挙区になって一議席を争うようになった。なぜそうなったかというと金権政治対策と二大政党制を目指したからである。

一つの選挙区から複数の候補を当選させる中選挙区制は賄賂が横行することがわかっている(同士討ちが起きる)。某群馬選挙区では上州レストランと言われたらしい。大物保守系議員がいる地域である。

二大政党制を目指すというプランは小沢一郎だったと思う。これで二大政党制と政権交代ができる。実際それで民主党政権ができた。ただ現状は案外強い共産党がいると野党側は選挙で候補者を一本化できない。故に票が割れて与党(現職)優位になる。立憲共産党と言われた選挙で立憲支持者は共産党を嫌ったため得票が伸びなかった。ただ、結果をよく見るともし協力できなかったらもっと負けていたという感想は正しい。

負けない与党と勝てない野党

この二大政党制のおかげで、まとまれない野党は与党になれない。かつて与党になった民主党は左右をまとめていたので対立がそのまま温存されその後瓦解した。民主党は立憲と国民に分かれた。間に民進党希望の党があるが省略。

民進党 - Wikipedia

立憲批判は自民党支持者ではない

勝てないチームはファンから卵を投げつけられる。かつてダイエーホークス時代に勝てないホークスに切れたファンが王監督に卵を投げつけたことがある。敵対チームではなくファンからである。

政治も同じで卵を投げつける人がファンである場合もある。選挙は勝てなければ意味がない。勝つためのルールはある。乗るかどうかである。

今の野党の戦術は与党支持者を減らすことだが、それでも野党の票が与党を上回らなければ勝てない。正確には死票が多い小選挙区制度のため、票数ではなく選挙区の勝ち星である。相手の票を削るか自分の票を増やすか。

反自民はどこへ行けばいいのか

今の状態だと立憲より維新を選ぶ。正しいかどうかではなくやっている感が強い。立憲の支持者は「狭い」範囲にしかいない。逆に自民は広く取ろうとしている。選挙に勝つために。

反自民票の行き先がないという分析記事。さらに野党が弱いと国民にとってマイナスであることを示している。だから立憲(野党第一党)は卵を投げつけられる。勝てないのなら勝てるようにしろと。こっちも迷惑しているんだと。

synodos.jp

このままだと後数回の選挙で党自体がなくなる可能性がある。社民党は既に一人しかいない。

国民は食えるかどうかで不正に興味がない。不正で興味があるのは給付金ぐらいである。ジェンダー表現規制もAV規制にも興味がない。

 

 

 

 

 

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