新聞が「作った」戦後史~書かれなかったことは存在しない~
昔の歴史書は時の権力を肯定するために書かれてことが多く、三国志で有名な歴史書も漢→魏→晋という系統を正統とする意義がある。晋の時代に書かれた三国(魏呉蜀)の歴史書=公式設定集なので魏が皇帝の歴史が書かれた本紀になる。
トランプは存在しなかった
トランプ現象の時にリベラル新聞が正しく世の中を読めてなかった。東部と西海岸のインテリ御用達の新聞(メディア)のため、空白地帯の実情が書かれてなかった。
CNNを見ろと言う話があったがCNNの英語はアメリカでは高校生レベルの英語だが、平均的なアメリカ人は読み取れないということだった(放送なので聞き取れないかな)。
足下を見ないインテリ
日本のインテリは海外コンプレックスであるため、海外をありがたり日本をあまり理解していない。トランプ現象の時に、実は日本が最初であることがわかっていなかった。それは大阪維新の会である。対中央政府(東京)という構図である。中央メディアは地方(と言っても第二の都市)の情報が上がってこない。このあたりは地方に地盤がある国会議員や地方議員が強いが東京のメディアはなぜか批判的である(批判より難癖が正しい)。
新聞が作る「現実」空間
新聞が作る言語空間は別世界で日本の現状を上手く表していない可能性が高い。新聞だけでなくあらゆる表のメディアが、である。学生運動の時に東大がクローズアップされるが、フレームの外ではビアガーデンで飲んでいたという話を聞いた。さらに慶大生は参加していなかった。局所的なものを全国区にする力がある。
裏のメディアはネット
いわゆるネトウヨがなぜネットで右翼であるかをもう少し考えた方がいい。ネトウヨは左翼からの名称なのでかつてギリシア人がゲルマン人は野蛮人(原語はギリシア語)と言ったように自称ではなく他称である。左ではない人たちを区別するために左翼がつけた名称である。
そのネトウヨの言説がメディアでは流通していない。これが空白を生む。新聞だけを読むと世界がわからない。風評加害に対する変ないいわけを書くわけ出る。新聞が悪かったとは書けない。そういう空間にいると世の中が見えてこない。後で出るアーカイブ版も資料として偏りすぎて偽史になる可能性があるが未来の読み手はわからない。
ロシア擁護言説、リアルワールドよりも「大手メディアが相手にするので言論空間で実態以上に存在感出てる」よね。
— 黒井文太郎 (@BUNKUROI) June 3, 2022
日本赤軍もそうだし。
親アサド言説(手法は反米強調)もそうだったし
ファッション界はまだまともで情報の欠落を認識している。
ネットでは全体的な情報が掴めないんですね。一部しか記録されていない。たとえばネットで「裏原」の歴史を調べてみると、そこに書かれている歴史は、大体が藤原ヒロシさん界隈、高橋盾さんであったりNIGOさんであったりの裏原史が中心で、それが90年代の「裏原」だとされている。それは間違いではないけれど、すべてではない。
コロナ対策でメディアが作った空間は検証されない