人文科学貴族の絶望的な認識~木簡を支える労働者~

木簡を支える労働者を無視する象牙の塔の住人の狭い認識~Lumpenbourgeoisieの生態~

以前、文学論争で「漫画に食わせてもらっている純文学」という構図があり、そのまま人文系に当てはまるということです。

bunfree.net

重要な論点その人文学者が他人に食わせてもらっているという認識が全くないことと、さらに労働者(低学歴)として馬鹿(知識マウント)にしていることです。後者が実は重要で、学者が貴族化していて大衆から反感を買っていることに気がついていないことです。

要は食わせてもらっているのにその相手を馬鹿にしていて内輪向けの話ししかしない。そして無害ならまだしも有害であることです。

 

大衆蔑視の知的エリート

大衆を見なくなったエリートの話は日本だけでは無く海外もである。エマニュエル・トッドハーバード白熱教室マイケル・サンデルが最初に指摘したと思われる。

geopolitics.hatenadiary.com

courrier.jp

 

革命前夜の堕落した貴族

日本学術会議という伏魔殿を手につけた政治家がいる。そして大衆は少なくとも否定していない。否定している人々はリベラル貴族である。すなわちマスコミと人文系学者だけである。任免拒否された人がほぼ人文学者だった。ちなみに税金で運営されている。

嫌われるリベラル貴族

なぜ嫌われているかというと、役に立たないばかりか、迷惑をかけているからである。

典型例が福島への加害行為である。風評加害という単語が発明された。特定の政治家や政党を叩くために福島を持ち出して福島を加害している。このことに気がついていない。

市民を敵に回すリベラル

福島にも人が住んでいる。電力会社にも労働者がいる。その人々を無視して内輪受けのみで全方向に敵を作っている。しかもそれに無自覚である。

立憲民主が労組(特に電力系)に切られたのは当然である。生活を守るどころか破壊しに来た政党を支持する理由はない。連合も自民党側に付いた。

先に書いた労働者の味方をしない問題と根っこは同じである。リベラル内部が貴族化して労働者が見えなくなった。

 

対抗する新興勢力としての政治家

革命は選挙になった

トランプが典型だがエリート(第三次産業で金融やソフトウェア)への怨嗟を票に変えている。日本だと大阪維新の会でこれが最初である。ただ日本のエリート層はそこに気がついていなかった。トランプに注目して初めて理解した。ただし現状でも無視している。

理由は大衆対エリートの構図で自分たちは敵であるエリートだと思いたくないからである。