ウクライナ危機で答え合わせが出てしまったので今更な話です。理想は大砲の前では無力だった。
若い世代が古い人と同じ認識なところに驚いたことを記憶している。たぶん諸条件を加味すると結論が一緒だったのだと思う。諸条件とは戦争は悪という認識である。
新しい酒を古い革袋へ
最高の技術で描く古い演出という評価がある漫画があって、こういう二層に分ける感が方を知った。シールズの場合は古典を現代風にアレンジしている。問題は古典の欠陥が修正されてないことである。
「隠したい」元SEALDsの過去 若者の声を封じるものは:朝日新聞デジタル
元SEALDsの過去を隠したくなるのは、むべなるかな - Togetter
これと近い話がこちらです。メディアで持ち上げて金儲けをして使い捨てる。
登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
SEALDsが出てきたときの感想は二つ。
- おしゃれ
- でも古くさい昭和の認識
お洒落の部分はかなり肯定的に評価していて、いつも見るデモとは違った。
ただ欠点は古くさい認識だったため、結果というか結論は見えていた。嘘の現実に立脚したお花畑だった。
戦後の平和主義
日本の戦後平和主義は戦争絶対悪で、それがまかり通った理由は圧倒的な米軍という後ろ盾があったからである。人は空気のように当たり前にあるとその存在を忘れてしまう。
日本の平和論は米軍と核兵器の上での遊戯であった。江藤淳が「ごっこ」と言ったそうだがまさにごっこ遊びだった。
このごっこは左右を問わない。
若者たちとされるSEALDsもこの延長線上にあって、しかも米ソ冷戦構造を前提とした平和論だった。
なぜ米ソ冷戦かというと当時反米として平和論があり、反米=親ソでありソ連に有利になる構図があった。ベ平連も実はソ連から金が出ていたということを見てもわかると思う。反米はソ連への利益供与になる。
だから平和論は米ソ冷戦構造が前提なのである。
もちろんどちらにも与しないというのもあるが、それは非武装中立で永世中立のスイスから軍隊のないコスタリカまで続いた。平和憲法=軍隊の否定から出た話である。よく見ると自立して存在するためにはどうすべきかが出てない。よって外交努力という言葉が生まれる。
ナショナリズムを隠した反米
さらに反米は民族主義(右翼)の隠れ蓑になる。原爆を落とされ空襲で家や人を焼いたのはアメリカである。民族主義(国粋主義)は戦後否定されたため、隠れ蓑として反米は使えたのである。
平和論の欠陥
まとめると構造上の欠陥を修正せずに外装をきれいにしただけで何も解決していないため結論は前回と同じである。トンネルの先は海の中なら方向を変えるしかないが、そのまま突っ切った。
もちろんそれを込み(=永遠に終わらない運動)で行動しているなら別だけど。
耐えられない軽さの平和論
鉄砲玉として使われただけだった。
「隠したい」元SEALDsの過去 若者の声を封じるものは:朝日新聞デジタル
現実を突きつけられた人は改心しない。周りから人が離れていくだけである。
学生運動上がりの政治家の問題とは、運動自体が目的になってしまって、運動を経て勝利を得た時に、国家なり外部組織というものをどういう風に「運営」するかっていう、つまり神が人をどういう風に統治するか、どういう風に束ねていくか、50年100年1000年。という発想を持ってないんですよ。
— 富野由悠季bot (@tominobot) July 17, 2021
また新しい素材を見つけてきたTBS。
もう待てない!総理大臣目指す女子高生 25歳にならないと政治家になれない日本…なぜ?【報道1930】 | TBS NEWS DIG
今の政治はスピード感が無く、的外れな政策が多い。コロナで露呈した。ワクチンの入手が遅れたり、国民にお金配ったり…、莫大な費用をかけてマスク配ったり…。
真剣10代しゃべり場だね。
スピード感は独裁しかない。またAV新法のように稚拙で問題が多い。
国民のスピード感に狂わされる政治家と役人 - geopoliticsさんの日記(無回転思考)
ワクチン入手は奇跡で本来なら感染が広まっていない日本にはファイザーは配る予定はなかった。東京五輪あるのでなんとかなった。それから駐米大使のゴルフ人脈も。
マスクは当時入手不可能だったから必要不可欠で、さらに布を配ることによって余ったマスクを医療機関等に配るにマスクを配れるようにする。
「TBS『news23』に裏切られた…」JAの「自爆営業」を告発したら「身バレして退職」元職員の悲痛な訴え(窪田 新之助) | マネー現代 | 講談社