地方自治体のあれやこれやの惨状は色々思うところがあります。理想を目指して現実が追いつかず、現状さえも維持できなくなっていることだと思います。
地方自治の財政状況は酷いもので、数字を上げるより公務員の非正規雇用拡大を見た方が速いと思われます。熊本地震があった九州地方は酷いところだと公務員の半分が非正規です。我々はもう行政サービスを維持できなくなっているのです。
そしてまた図書館問題が起きました。寄贈された本が(通常の)廃棄処分ととるか、維持できない以上捨てるしか無い(売れないため)と捉えるかです。いつかどこかで報道特集の様な形で放送されたときに、報道の方向性として「維持できない図書館サービス」という風になっていれば話の概要がつかめているマスコミだと思います。
大方の図書館は司書が非常勤で時給バイトです。これが理想を追い求めて着地した現実です。これからこの位置が徐々に下がって素人が担う日が来ます。ちなみに司書は大学へ行って取る専門資格です。ついでに図書館は無料貸本屋ではありません。ここが一番重要です。
民営化礼賛は大きな嘘の一つ
民間運営の図書館というのがあってこれも問題だらけです。話はものすごく単純で民間でも上手くいかないのです。理由は公共サービスはわかりやすい金銭的な利益がないからです。広く薄く長期にわたってという条件ならあります。すでに非正規で回している現状に民間が来て人件費を削って削る意味がありません。スタバを作ってその利益を図書費用に回すならテナント代を稼ぐ不動産屋です。某放送局は赤坂不動産と言われ、本業は不動産屋です。某家電屋は金融で食っています。民営化は幻です。
地方維持から撤退のフェーズです。我々がやることは法律を変えて何を削って良いかを決めることではないでしょうか。必置(ひっち)規制を撤廃というシナリオです。
資料
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国会図書館も収蔵スペース問題あります。前に関西にも出来ました。
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