知らないことを減らす
これが絶賛されているけど、インターネット老人会の会員なら常識の範囲内である。同時期に2ちゃんねるがあったから。
コメント欄*1にあるように当時の世相や空気を反映している。
例えばゲハことゲーム・ハード掲示板。
当時ネットは高級品で回線を引いてADSLで通信を行っていた。ネット環境がパソコン必須からケータイに移ったころである。スマホはまだ来ていない。パソコン通信ならもっとさかのぼる。
これ、1990年代にさんざんやってきたことなんですよね。
— KGN (@KGN_works) May 27, 2020
「ネットは本名でやるべきだ!」と主張しまくった奴がやらかしたのは、「女性に対してメールボックスがパンクするほどのメールを送り付ける」行為でしたし、連中は被害者に何ら補償をしなかった。
本名の強制は加害者に有利になるだけです。 https://t.co/NLqNbu0xd4
『朝のガスパール』(あさのガスパール)は、筒井康隆の長編小説。 朝日新聞の朝刊に1991年10月18日から1992年3月31日まで連載され、読者からの投書、パソコン通信を使った読者参加のメタフィクションが話題となる。
なぜ引用があるか
過去の蓄積を引用してさらに先に行くことが学問の作法である。そうすると、そこで読まれる文献はほぼ固定する。それが古典や名著である。そしてそのメニューがシラバスでつまり学校のカリキュラムである。
ニュートンは巨人の肩に乗る*2と言った。この肩が過去の蓄積である。蓄積は正しさを保証しない。もし間違っていれば修正する。それが科学の利点である。それをまとめたのが各分野の教科書である。
反対に聖書に改訂版はない(ことになっている)。
知らない人の視点は新しくない
翻って上記の小島監督すごいという話は正しくない。当時の世相をうまく物語に組み込んだ。先進性なら攻殻機動隊だし映画版パトレイバー(1989)がある。もちろん小島監督の能力を否定するものではない。稀有な才能なのは間違いないので。
企業対個人
読むならこちらも。
改訂版
書名が変わっている