道徳も日本の伝統という幻想問題へ

ついに道徳が教科化へ一歩踏み出しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170324/k10010923111000.html

来年4月から評価を伴う「特別の教科」となる小学校の道徳の教科書に対する初めての検定が行われ

この中にある一文。これは初出ではないのです。

小学1年生のある教科書では、申請段階では、物語に友達の家のパン屋を登場させていましたが、「国や郷土を愛する態度」などを学ぶという観点で不適切だと意見がつけられ、教科書会社は「パン屋」を「和菓子屋」に修正しました。

以前紹介したかもしれない国語の教科書問題で書かれた日本の原風景問題があります。国語では「おむすび」でした。

出典はこちらの本です。

国語教科書の中の「日本」 (ちくま新書)

国語教科書の中の「日本」 (ちくま新書)

コメント欄にあったパン屋は非国民は至言です。
はてなブックマーク - 道徳の教科書 初検定で8社が一部修正し合格 | NHKニュース
気になったのはこちら。

道徳の検定では「家族愛」や「生命の尊さ」など22の項目を国が盛り込むよう定めていて、教科書会社の中には、「家族愛」を記述するにあたり、母子家庭の増加など家族が多様化するなか、国が求める家族像とのバランスが難しかったと取材に答えたところもありました。

教育関係の人にはよく知られた問題だと思いますが戦前回帰というより幻想回帰(怪奇)方向です。

戦前の少年犯罪

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「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活

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