政治におけるスピード感は「思いつき」

この国の宿痾はスピード感とやっている感。

or

行政資源がない中、やった感を出すための政策

 

やったふりが生まれる理由

大学の民間英語試験が拙速さの一例だが、政治=民意は即効性が求められている。

下手な安倍総理と上手い維新の会

下手の例 中央政府

布マスクは「質より量。とにかく早く」 政権は迷走した [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

物流や製造を知っている人なら実際はかなり時間がかかることを知っている。だけどやらないとならない。結果やっている振りが生まれる。

「空前絶後」「一気呵成」…なぜ情緒的で大げさなのか 首相のコロナ語録 - 毎日新聞

現実世界は強固で動かせるものではない。だから拙速なものは失敗する。それ以外の手法はショーになる。

首相「ワクチン、年末にも」ネット番組で前のめり発言 厚労省「……」 - 毎日新聞

急転直下のGoTo見直し 国交省は寝耳に水の大混乱(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 

anond.hatelabo.jp

 

安倍政権、「日常の政策」を軽視し「お祭り政治」に明け暮れた7年のツケ(平河 エリ) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

お祭りは民主党政権下でもあった。仕分け事業という処刑。大昔、処刑は娯楽だった。

上手い例 大阪維新の会

上手い維新の会だが内情はこんな感じ。

走りながら考えるでもなく、他人を無駄に走らせる。

 

【松井一郎】大阪吉村知事と松井市長のコロナパフォーマンスに現場混乱|日刊ゲンダイDIGITAL

松井市長が14日に記者会見で突然発表した十三市民病院を酸素吸入などが必要な中等症の「コロナ専門病院」にする決定も混乱を引き起こした。病院の部長や市の保健局にすら知らされておらず、報道で知った関係者は大パニックだった。現在入院している約130人の患者は転院を強いられるという。

 

「松井市長はいきなり、記者会見で雨がっぱの寄付を呼びかけました。約30万着が市役所の1階を埋め尽くしています。いろんな種類の雨がっぱが届いて、管理する職員は大わらわです。だいたい、雨がっぱは世の中で不足しているわけではない。必要な分を買えばいい」(市関係者)

 雨合羽の集積は消防法違反

市火災予防条例に違反している疑いがあることが市消防局への取材で判明した。条例は雨がっぱのような合成樹脂製品を「指定可燃物」と定め、1カ所で大量保管する場合は消防当局への届け出を義務付けているが、市は無届けだった。

大阪市、善意の雨がっぱでうっかり市条例違反か 大量保管、消防に無届け - 毎日新聞

「談合」が嫌いだから事前調整なし。

  そのような事態にならないよう憂慮しておりましたが、結果として、双方の間で意見交換が行われないまま決定がなされたことは誠に残念でなりません。

 昨日、大阪府知事大阪市長公立大学法人大阪理事長あてに、その旨をお伝えしたところですが、引き続き、多くの関係者の皆様の混乱を招くことのないよう配慮をお願いしたいと考えております。

公立大学法人大阪が設置する新大学の英語名称について — 大阪大学

イソジン

 

新型コロナ:うがい薬で重症化予防? 新型コロナ、大阪府など研究 :日本経済新聞

 

法律

薬機法66条

何人も、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器又は再生医療等製品の名称、製造方法、効能、効果又は性能に関して、明示的であると暗示的であるとを問わず、虚偽又は誇大な記事を広告し、記述し、又は流布してはならない。

放送のガイドライン日本民間放送連盟 放送基準)

(57) 医療や薬品の知識および健康情報に関しては、いたずらに不安・焦燥・恐怖・楽観などを与えないように注意する。

よりよい放送のために | 一般社団法人 日本民間放送連盟

kabumatome.doorblog.jp

「うがい薬発言で現場混乱」 大阪府歯科保険医協会が吉村知事に抗議 - 毎日新聞

 

誤ったリーダーシップ 

大阪維新が独断で決めることは驚かないけど、病院にも連絡してなかったのか。

NIMBYだな。

 そして、現場の医療従事者を一層追いつめているのが、差別的な扱いだ。同僚から市民に暴言を吐かれたという話を聞き「ここで働いていることが周囲に知られれば、自分や家族が何かいやな目に遭うんじゃないか」と恐怖心さえ抱くようになったという。

コロナ専門化の大阪・十三市民病院 職員に「バス乗るな」…退職者も(1/2ページ) - 産経ニュース

 

専門病院となることは、松井一郎市長が方針を表明した14日の夕方、ニュースで知った。

 「院内の窮状を会員制交流サイト(SNS)で訴えることは禁止されている。差別を受け精神的に限界の人もいる」。

 

「年内には10万、20万の単位で打つというスピード感でやってます」

吉村知事 コロナ予防ワクチン「年内には」…すでに動物に 7月には人に治験も(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース

 

周囲で“突然閉店”など偏見…コロナ専門『十三市民病院』のスタッフ“苦悩”証言 | MBS 関西のニュース

突然コロナ専門病院に 転院手配や妊婦らの対応に奔走 大阪・十三市民病院 - 毎日新聞

 

松井市長は4月17日、新型コロナウイルス患者を受け入れている大阪市総合医療センターや十三市民病院の医師や看護師ら医療従事者に1日当たり4000円の危険手当を支給すると発表した。しかし、病院の裏方業務に当たるスタッフは手当支給の対象ではない。「どうして私たちに手当がつかないのか納得できない。トイレ、エレベーター、食堂、売店はみんな共有している。同じ病院の中で働いているのだから、誰にでも感染の危険はある」とし、さらに「看護師たちには研修が何度も行われているのに、裏方には何の研修もない。自分で考えて感染から身を守れということなのか」と憤る。

コロナ専門病院で働く「裏方」労働者の悲痛な訴え(幸田泉) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

 

 

人体実験。

治験は良いとして医療従事者に打って間違ったら前線から崩壊していく。リスクが高すぎる。

「ワクチン自体は動物に打っている状態。7月には人に打ちます。医療従事者です。最前線で闘っている医療従事者がワクチンもない状態」と憂え、「なんとか最初に防御として」「治験という形で投与していく」と語った。

 

大阪大などが開発中の新型コロナウイルスのDNAワクチンで大阪府が17日に「30日に治験開始」と発表したことについて、治験対象となる大阪市大の審査委員会の承認を受けない段階で日程を公表していたことが24日、市大への取材で判明した。人体の安全に関わる治験の進め方には慎重さが求められる。日程発表が審査に先行する異例の展開に市大関係者から「医療でなく政治の話になっているのではないか」と不安の声が上がる。

大阪府、審査委承認前に治験開始日を発表 阪大など開発中のワクチン 不安の声も - 毎日新聞

 

世間の評価

 

最も評価する政治家は大阪・吉村知事 2位東京・小池氏 発信好感 毎日新聞世論調査 - 毎日新聞

 

 

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geopolitics.hatenadiary.com

【論壇時評】8月号 民意即応政治と揺らぐ「官邸主導」 文化部・磨井慎吾(1/2ページ) - 産経ニュース

 

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