高度化のジレンマ

高度化のジレンマ

物事が発達するとそれに合わせて要求される能力が上がる。しかしそれに合わせて賃金が上昇するわけではない。それは需要側には予算あるからである。そこに供給側と需要側との間にギャップが生まれる。

供給側には高度な技術が求められるが、需要側にはそれに答えられるだけの支払い能力がない。そうなると人手不足になる。求められる能力と支払われる賃金が離れているからである。

介護がこんな感じになっている(らしい)。求められる能力は高く、賃金は低く。賃金を固定するならアホでも出来る仕事にしないと人は集まらない。だがそれは出来ない。よって永遠に人手不足は解消されない。需要側は不満がたまる。

人は能力が高ければ(投資した時間が多ければ)、より良い仕事を求める。某職種は前より質が落ちている。それは他によりよい職種があるからである。だから世間的には高賃金だが、よくよく見ると残念な仕事になっている。しかしあるレベル以下の人にはそこが見えない。なぜなら経験しないことは理解しないから。知識は経験の拡張である。

賃金の絶対額で物事を見るな!