インテリの「上品な正しい意見」が大衆の怒りをもたらす。
インテリの話は内輪話。
- 作者: オルテガ,Jos´e Ortega y Gasset,寺田和夫
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/02/01
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大衆の反乱
エマニュエル・トッドというフランスの人口学者(フランスは伝統的に人口学が発展)は、大衆の反乱を簡潔に述べている。
インテリ、リベラル、マスコミは大衆の味方では無く、上流階級の代弁者でしかないと。
左翼は金持ちの味方ということです。
(強調引用者付記)
10月5日の保守党大会でのメイ英首相の演説は驚くべきものでした。「特権と権力のある人々によって労働者が無視されている」「過去の保守党は国家の市場介入を控えてきたが、政府として雇用を守り、適正に機能しない自由市場は修理するつもりだ」「そして保守党こそが『普通の労働者階級の人たちの党』になるべきだ」と。まるで左翼政党の主張です。私は本書で「イギリスでは、『右』のエリートの一部分が、エリート層に反発する民衆の指導者になり得る」という期待を表明しましたが、英国保守党の変貌は期待以上です。
歴史家として2016年をこう定義したい。「英米仏という民主主義の三大国において左派が右派でしかなくなった年である」と。英国の労働党、米国の民主党、仏国の社会党という左翼政党は、グローバリゼーション――ヒトとカネの移動の自由――から恩恵を受ける高学歴のエスタブリッシュメントの声を代弁し、これに反発する大衆を「ポピュリズム」として批判する。各国のリベラル派メディアもこれに追随しています。どの先進国でも高等教育の進展に伴う階層化によって社会が分断され、そこで「高学歴の左派」が「アンチ大衆」の態度を取っている。英国EU離脱とトランプ旋風は、グローバリズムとネオリベラリズムにこれ以上耐えられないという大衆の「民意」の現われです。
この本の宣伝に乗っていた文章。アマゾンからの引用です。下記参照。
問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書)
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文春新書『問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論』エマニュエル・トッド 堀茂樹訳 | 新書 - 文藝春秋BOOKS
サンデルも同じ文脈です。
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敵は大衆ではなく、インテリ自身である。
民主主義は死んではいない。
民主主義を殺すのはインテリ自身である。大衆をポピュリズム(ネトウヨ)と非難して。
インテリの貴族政治の願望はプラトン以来の伝統で、それを実現したソ連がエリート支配という寡頭政治だった。
日本はなぜか民主主義を否定しないので、おかしな議論になる。例えば民主主義は死んだとか。あっさり大衆は馬鹿なのでその成果としての民主主義は捨てるべきであると言えば楽になるんですけどね。
ポピュリズムとは何か - 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)
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リベラルの貴族化
英語でもリムジン・リベラルという言葉があるそうなので、世界的な現象だと思います。まさか左派がかつて敵視した存在に自身がなるとは。リベラルの進化形は帝国主義という結論は予測できなかったでしょう。
帝国主義―資本主義の最高の段階としての (岩波文庫 白 134-1)
- 作者: レーニン,宇高基輔
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マスコミは誰の代弁者か
こういった話がリベラルやマスコミから出てこないことが、マスコミが終わっている理由です。新聞は面白くない。一番遅れている業界がマスコミです。
元凶である記者クラブについては
- 作者: ローリー・アンフリーマン,Laurie Anne Freeman,橋場義之
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これ↓が一番面白いです。
大衆理解読本
BREXIT 「民衆の反逆」から見る英国のEU離脱――緊縮政策・移民問題・欧州危機
- 作者: 尾上修悟
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- 作者: オルテガ・イガセット,Ortega y Gasset,神吉敬三
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インテリと大衆の分断
これは偽科学とか反ワクチンとかと一緒なんだよね。最終的には気持ちなんだけど、科学も気持ちには応えられない。答えるのは詐欺師だけ。商売だから。
なぜリベラルは敗け続けるのか著者による理由の省察 #リベまけ - Togetter
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