文字の固定
これは正式な文章を書いた人以外は気づくにくい。引用元は版まで指定するから。ちなみに新聞も版があります。東京売りだと18版くらいかな。だから書き換えるなら版を変えないと他者が追えない。そうしなかった某本は(内容ではなく)本として叩かれた。
しかし、これは以前から採用されている方法で、一度印刷すると修正が効かない紙媒体を使用することが前提です。反対に、インターネット上で配信される作品はデータ化されているため、簡単に書き換えることが可能。ミスがあってもすぐに修正できる点は便利なのですが、読書感想文の審査を行なう場合にはかえってデメリットになってしまいます。
ここまで厳密にやっていることに驚いた。
ネットはリアルタイム編集
ネット記事だとリアルタイムで(見出しの)書き換えをしている記事を見た記憶があります。確か朝日新聞だったと思います。ネットは書き換え自由な故に扱いが難しいのです。
東スポ記事から「NGT48メンバーと犯人との繋がり」「運営側の処分方針」部分が削除された - Togetter
・電子書籍の引用はどう表記する?
・Webの賢い使い方は?
・フォントはどうすればいい?
・参考文献の書き方は?
・実地調査で気をつけることは?
・レポート提出時の注意点は?
・いい論文タイトルとは?
・わかってもらえる論文の条件は?
某文学部の先生が、某作品は版が変わるたびに文章に手を入れているので研究者は全部押さえていると言っていました。井伏鱒二の『山椒魚』です。現在、底本になっている本は後半をバッサリ切っているので初出時とは違います。
漫画だと『デビルマン』で、掲載時、単行本時で変わっているし、さらに文庫や愛蔵版でも違っている。書き直しや追加がある。だから完全版は雑誌掲載が基準ですがそれでも書き直しがあるらしい。一応マニアは単行本で出たときが基準だそうです。
デビルマン-THE FIRST- (1) (復刻名作漫画シリーズ)
- 作者: 永井豪とダイナミックプロ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/01/27
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手書き原稿が消えワープロになると直しがわからなくなる。制作過程の研究ができなくなるでしょうね。草稿(執筆メモ)あたりが残るのかな。