量産化する技術はマニュアル

アメリカはもともと人が少なかったため、効率よく人を使う手法=マニュアル化が発達したのだと思う。機械化はマニュアル化と同じである。作業手順が機械に置き換わる。

戦時中にあった米軍による日本人取り扱いマニュアル。

 

マニュアル化の極北がデータ野球(「つまらない」という副作用)

イチローが頭を使わない野球と表現したように、今アメリカの野球はデータの駒として選手が動く。マニュアルはデータ分析班が作っている。

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その結果がフライボール革命だそうだ。

これは以下の発展形式、

  • 守備の精密化→内野守備を超える方法を模索→ホームラン狙い

という正反合らしい。

どの球団も勝つ野球を求めた結果、退屈な野球になってしまった。進化の結果が退屈。

最近の車も空力を考えすぎて、皆、同じ形になっている。個性の喪失はデータ分析の結果だと思う。寂しいけどやらないと勝てない。

「量産化」で負けた戦争

アメリカに負けたのは物量と言われているが、正確に記すなら「物量化」である。兵隊の物量化、武器の物量化である。誰でも作れて誰でも兵隊になれる仕組みを作ったのがアメリカ軍である。ソ連AK47も。

捕虜になった日本人の話が示唆的である。曰く、兵隊の階級が同じなら日本兵の方が質が上。アメリカは規格化された兵隊を量産して、戦死すると同じレベルの兵隊を後方から送れた。一方日本は名人芸に頼って名人が戦死すると、にっちもさっちもいかない状況が生まれた。

以下の本に書かれている

日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)
 

 

機械化もマニュアル化の一つです。