女子向けドラマと半沢直樹

テレビドラマは女子受けしないとならないため男性アイドルを出す。よく批判されるジャニーズも需要に沿っている。大人や男性が見ないだけである。男性が見る大河ドラマでさえファミリーものになって女子受けを狙っている。

映画は稼げるか出資してくれるか

アカデミー賞で日本の作品が受賞した。これにかこつけて既存の作品・制作方法をくさす映画好きがいる。間違いがいくつかある。

まず映画は日本では年間平均1億回しか見ていない。人口で割ると日本人は年一回しか見ていないことになる。平均であるため多くの日本人は年一回も見ない。ベストセラーは誰が買うのかに近い感覚である。ちなみに本だと年数冊(一桁)で読書家を名乗れるそうです。

次に映画は役者で見る。要するテレビタレント(認知度が高い)である。

これは日本の映画会社がアンケートを採っていて、女性は俳優、男性は監督で選ぶと出ていた。

そしてここで伏線回収する。映画は女子受けするために人気俳優(アイドル)を使う。なぜなら金が回収しやすいから。興行は質ではなく回収できるかである。

その先駆けがたのきんトリオだという説がある。81年公開でヒットした。3人を主演にそれぞれ一本ずつ撮った。

たのきんトリオ - Wikipedia

うまくいかない場合がある。進撃の巨人の実写版である。某脚本家が叩かれているが、かなり直しがあったと推測できる。決めポーズで顔にライトが当たっているみたいなところがあったらしい(駄作だと思って見に行っていないので未確認)。あとアニメ版が良すぎた。

すべては金である

某煙突映画が作品としてではなくプロデュースとして評価されているのは、すべては金を集めることから始めるという意味である。ちなみに作品は見に行かなくても想像できる。誰かが書いていたが普通の作品である。映画は不思議で不味い飯でもある程度価値はある。死霊のはらわたとか。ただ普通は作品として価値がない。よく出来た普通の映画はある意味かわいそうである。

金問題はもう一つあってそれはリスク分散するために製作委員会方式をとることである。これによって口を出す人が増える。脚本はぐちゃぐちゃになる。

テレビ(屋)映画が天下を取った

テレビで踊る大捜査線がヒットしてそのままテレビ屋が作る映画がヒットした。ちなみにテレビ屋の作る映画で十傑に唯一残っているのが踊る2である。それ以外はアニメか洋画である。テレビ屋以外で残っている邦画はない。

 

 

ジブリでさえ日テレで宣伝してもらわないとヒットしない。宣伝費は馬鹿高い。日テレとの関係でどの程度安くしているかはわからないが、宣伝費は普通、制作費の半分くらいだとどこかで読んだ。さらに監督と脚本家は一本250万円である。それでは食えないため監督と脚本を兼任する。それでも500万円である。

 

制作費50億の作品。回収出来ていないはずである。

 

映画と同じ構図のテレビドラマ

半沢直樹が受けた理由はわからないけど(昔の大河ドラマと同じで普段ドラマを見ない中高年向け)、出来た理由は二つある。一つは夏ドラマである。夏は視聴率が稼げないが定説なので人気タレントは出ないことがある。さらに秋ドラマにキムタクを押さえているため挽回できる(保険)。二つの言い訳があるため意欲作をねじ込みやすいのではという話を聞いて納得した。そのくらいドラマは女子向けで人気タレント命である。

才能に金を出せるか

米紙「『ドライブ・マイ・カー』は日本の映画業界に反抗したから海外で成功した」 | オスカー受賞の要因と日本映画界の課題 | クーリエ・ジャポン

 

この記事は書いてあることは正しいが商売は成り立たないだろう。スポンサーが赤字を補填してくれなければならない。ジブリの高畑作品は超赤字である。でも金を出してくれるなら作れる。

才能に金を出したCM。監督は実相寺昭雄

スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 - Wikipedia