スポーツはエリートの嗜みへ~栗山監督と大谷翔平~

 

エリート化したスポーツ

栗山監督は選手に怒らなかったそうだが、それは自分を律する選手しかいなかったからである。プロでなおかつ代表に上れる人は自律している。自分を律しないと一流の壁を越えられない。彼らは超一流である。

要するに勉強しろと言わなくても勝手に勉強する超進学校の生徒と同じである。スポーツはエリート化して終わる。客と選手の差が一層広がる。フィギュアスケートは既に客までエリートの金持ちである。ブルジョアのスポーツになっている。

不良から金持ちへのシフト。アメリカも食事から考えないとならないためバスケ等は貧困地区からNBA選手が出にくくなっているらしいです。

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日本の根性論とアメリカのマッチョイズム

プロ野球選手が根性論を否定しているがこれは二つの間違いがあると思われる。根性の定義は幅を持たせておく。

アメリカは生存競争が激しくて根性がある人しか生き残ってない。一流企業の残業時間は月100時間を超える。かつて国連で働いた日本人はビジネス・サイボーグと言っていた。サイボーグになるためには根性が無ければなれない。

これです。

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日本でも東大クラスを受験をすると4000時間の勉強時間を高校時代にしている。根性無くして出来ない。楽々とやる人はそもそも天才で、その天才をアメリカは世界から集めている。秀才クラスは根性でやるしかない。

生存競争の闇

アメリカは生存競争が激しい。そういった中で生き残る連中に根性は必要ない……わけがない。裏では薬が蔓延している。

アメリカ金融ビジネスの裏側を描いた作品ではそういう面も描かれている。

 

アメリカのMLBに行ける人は限られている。マイナーリーグから5%位しか行けない。指導者に根性論を使う必要ない。掃いて捨てるほど来るからである。育てないのである。

そしてマイナーはコーチはほとんど教えないらしい。元広島カープの選手がアメリカにコーチ(コーチ留学?)として行ったらコーチは誰も教えてなかったそうだ。

根性論は安いから

根性論は煎じて詰めれば金がないからである。精神論が蔓延する理由である。カウンセラーを投入して家庭環境を改善させる余裕はない。日本人はそういったところに金を出す気が無い。民主政治の形態ではこのあたりが露骨に現れる。

一方はアメリカは完全に切り捨てている。フィラデルフィアのゾンビで検索すれば出てくる。日本は良くも悪くも人が、関わっているのである。

自己投資できない弱者を切り捨てれば簡単である。ちなみに日本もそういう方向に向かっている。

自己投資できる環境(ドーピング含む)が揃っているアメリカで、逆に言えばそれが出来ない人はゾンビになる。

日本で我慢が蔓延する理由は天候が厳しいからという説がある。これはロシア人も一緒らしい。自然環境が悪いと人は無力であると自覚する。そうすると我慢が最適解になる

でも、日本経済界に優秀な人材がどれくらいいるかを見ると、他の国に比べて少なくないですか? 例えばアメリカ。いわゆる先を行っているこの国には優秀な人材がたくさんいます。アメリカには根性論のような考え方がないのに、なぜそんなに優秀な人材が生まれるのか。それってきっと、人生でたくさん訪れる苦しい場面を乗り越えていくための打開策を、自分自身で考えているからだと思うんですよね。

ダルビッシュ有が否定する日本の根性論。「根性論のないアメリカで、なぜ優秀な人材が生まれるのか」 | REAL SPORTS (リアルスポーツ) | スポーツの"リアル"を伝える

福祉がほぼ機能しない国での話なので、例えば医療費が高いため予防に金を使うなど日本とは事情が違いすぎる。アメリカはプラグマティズムの精神もある。参考になる部分とならない部分がある。自己投資たる肉体改造のいくつ先はドーピングだが、アメリカとロシアでは表面上同じでも地下部分では精神が違う。

 

 

過去を見ずに今そこにあることしか興味が無い日本人特有の仕草である。日系アメリカ人のフクヤマはギリシヤから政治哲学を語ったように過去やその国の成り立ちを知らないと観光客になってしまう。

 

日本のプロ野球は精神→情報→金(野村監督曰く)と進化していった。野村監督は情報の監督だった。今は金で買う。