作られた虚像と作られる虚像~シンボルの時代~

ネットが特に顕著で「実力以上に実力を見せる技術」が圧倒的すぎて、炎上ビジネスが本当のビジネスとして成り立ってしまっている。特にネット中心になる理由にコストが格段に安いからである。寡兵でも大軍に勝ててしまう(勝っているように見える)。

 

ワンイッシュー~しんぼる~

数年前ある登山家が亡くなった。山の人たちからは登山家としては認められていない。プロの評価はそうだが素人の評価はやはり登山家である。これは特にメディアによって作られ強化された虚像である。

登山家・栗城史多さんを「無謀な死」に追い込んだ、取り巻きの罪:赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン

専門家はやめたほうがいいという方向で書かれている。

森山編集所: 栗城史多という不思議

今でもメディアは虚像=わかりやすいアイコン=シンボルを求めている。よくよく調べてみると違うというのがネットで発見される。果たして報道は誰が担っているのか。メディアでは報道が難しいのか。構造上の問題ならメディアの責任は薄い。それは台風のように自然現象だからだ。自然現象は避けようがない。減らす努力しかない。

炎上ビジネスと耐火

ワンイッシューは矛盾をはらんでいる。拡大解釈をする余地があり、例えば男女とした場合、中性性がないことになる。これは現実世界では成り立たないことが予測できる。現実が悪いのではなく論理の組み立て以前の前提が間違っているのである。故に常に可燃性を持っている。一部を是正すると全体の構築が瓦解する。女性の医者は労働問題だが無視される。それは国民に不利益だからだ(価格の上昇か待ち時間の長期化が必要。前者はアメリカ、後者はEU)。しかし見ないふりをする。

活動家は以前から炎上が前提となっている(例えばテロ)。炎上が上手くいくかどうかはその人にかかっている。良心があると自身を燃やす。自身の絶対的正義に疑問を持っては行けない。

そういう強者に我々はどうすべきか。

しんぼるを笑え

 

正義の代理人~正義の民主化後~

グーテンベルクの発明によって誰でも聖書が読めるようになった後はどうなったかというと教会の権威失墜である。独占していた聖書の解釈権、すなわち正しさを担保していた時代がやがて万人司祭の時代になり「正しさは人それぞれ」という道が出来た。

日本でも正義はマスコミが担っていた。それがネットの発達によって誰でも正義を唱えることが出来る世になった。

そうすると傲慢が目立つようになった。公権力は監視されているが第四の権力は監視されていない

diamond.jp

togetter.com

 

https://www.asahikawa-med.ac.jp/index.php?f=show_topic&topic_cd=2127

 

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悪魔の詩訳者殺人事件 - Wikipedia

赤報隊事件 - Wikipedia

 

大学の自治(ポポロ事件)とチラシ配りで「侵入」(猿払事件)の混合ですかね。

 

リベラルも王様ではなく一諸侯となった。解釈権の民主化である。

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識者はどう見る? 北海道新聞記者逮捕 「報道の自由」どこまで | 毎日新聞

 

 

 

海外事例

経験は捨てられないから老害になる

 

経験と感覚

以前将棋の名人になった人がいて、どうやって名人になったかという話しになった。

その人曰く、まず戦力分析をした。将棋は特に若い人が優位である。その中で自分の優位は何かを考えた。その結論は経験だった。

しかしさらに考えた。その経験が一番邪魔をしているのだと。そして若い連中に将棋を教わりに行った。古くなった経験を捨て新しい感覚を身につけるために若手を集めて道場を作った。

経験とはその時代(感覚)にマッチした経験であって次の時代にマッチするとは限らない。土台が変わるから。土台が変わっても経験を変えられないと徐々に落ちてくる。将棋の世界は実力主義なので対応できないとクラス(5部リーグ制)が落ちる。

経験を捨てられないと老害になる。

老害化するリベラル

リベラルが高齢者に偏るわけは、かつてアメリカがお手本になる国だったからです。海外では~はほぼアメリカとEUです。大昔は唐ですね。理想としたのがリベラリズムだったのです。多少誤訳があったとしても。

この海外が正しかった経験から逃れられないのです。土台が変わっているのに経験が土台からズレている。そして経験は捨てられない。だから頑固者や老害になるのです。

老害化するリベラルの話はこちらに雑にまとめてます。

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個人情報保護の罠

改憲論で出ているのがこの私権の強い保護である。

マイナンバーも個人情報で躓いた。

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誰かがギガスクールで問題になるだろうと言われていた事案が各自治体の個人情報保護条例。条例なので各自治体ごとにある。その数約2000。

小中学生に配布のタブレット 当面使用中止に 操作履歴が記録され「個人情報保護条例に違反」指摘 名古屋市(東海テレビ) - Yahoo!ニュース

個人情報に使用履歴みたいなのがあるとアウトらしい。

同意すればいいという暴論があるが、「事実上強制」しないと学校で使えないので、それが同意と言えるかどうかになる。さらに同意が取れるという保証はない。

 

日本はプライバシーに五月蠅い。某JRがsuicaの履歴を売ろうとして非難された。

クレーマー対策が絶対に必要でそれは行政も例外ではない、どころか優先事項の高い問題になる。

最近の日本で多いのは中止にすることが目的の反対派が中止にできる理由を探して持ってきて騒ぐ。

[B! 教育] 小中学生に配布のタブレット 当面使用中止に 操作履歴が記録され「個人情報保護条例に違反」指摘 名古屋市(東海テレビ) - Yahoo!ニュース

 

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IT系の問題点

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軍国主義という嘘 五輪を本当に開催したいのか

東京五輪を本当に開催したのかが不明である。

なぜなら行動が首尾一貫していないから。

いろいろやろうとして手を出しすぎている。損切りが出来ないと表現されたが、いろいろがすべてに悪影響を及ぼしている。少なくとも外部との接触を切っていれば国内旅行は何とかなったかもしれない。

かつて日本は軍国主義と言われた。しかし今の政府の対応を見ると主義というわかりやすい行動原理があったとは到底思えない。本当に戦争を遂行する意思があったのか。『失敗の本質』(の解説・後書き)にあった適時適応みたいなことしかしていなかったのが現実だと思う。

デーブ・スペクター「日本は不思議なことに、オウンゴールで五輪に失敗した」|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 

「ちゃんと開催しようという努力が感じられない」海外メディアが東京五輪に“大憤慨”ワクチンは自己申告、書類は不備ばかり、取材体制は大学以下… | 文春オンライン

 

 

 

 

 

ガースー政権の損益分岐点 五輪開催は妥当

負けが込んでいる菅政権(ギャンブラー)が逆転一発を賭けたのが五輪開催である。

選択肢は3つ

開催する→成功(A)・失敗(B)

開催しない(C)

どうせこのままでも支持率は上がらない。開催して結果的に換算爆発しても、そもそも支持率は悪いので影響がない。開催しないは現状維持で効果が無い。つまり支持率は上がらない。

(A)>(B)=(C)

 

合理的思考をするなら「開催する」一択になる。

 

 

嫌われないようにしつつ要求をのませる交渉人

この先生は初めから政府に要求をどうのませるか(交渉)というところがあると思っていました。

 

togetter.com

そう理解したのは韓非子です。出典は難言編で、「リーダーに嫌われるお仕事は大変よ」と書かれていたのをどこかで読んでいたからです。

法家 - Wikipedia

やめた後そのポジションはもっと悪いやつが座るんです。

 

医者の仕事はこういうこと。

全てのお医者さんは[政治家]でもあるのです。患者が通院を止めれば治せなくなる。だから基本叱らない。その上で患者が実行できる最善の治療を行う。薬を処方通りに使用する患者さんは殆どいない。

「日本の政治家と話すほうが簡単だろうな」尾身茂会長はワクチン接種のためフィリピンやカンボジアで交渉を行い当事者に『停戦協定』を結ばせることに成功していた - Togetter

診断じゃなくて診断結果に基づいて治療を受けさせること。薬でも1/3位の人は飲まなくなる。高い薬でも。

カウンセラーもそういう訓練をするらしい。クライアントを否定しない。しかし肯定もしない。

出典はこちらだそうです。

 

 

 

 

 

切り取られた尾身会長「普通は開催しない」発言書き起こしと隠された「ジャーナリストリスク」 - 事実を整える